不動産投資のリスク!『リコースローン』とは?

不動産投資のリスク!『リコースローン』とは?

投資初心者

先生、「Recourse debt」ってどういう意味ですか?不動産投資用語で出てきたのですが、よく分かりません。

投資研究者

「Recourse debt」は日本語で「リコースローン」と言います。これは、物件を担保にするだけでなく、さらに債務者の個人財産も担保に入れてお金を借りるローン形式のことです。

投資初心者

物件を担保にするだけじゃダメなんですか?

投資研究者

もしも物件の価値が下がってしまって、ローンの返済ができなくなった場合でも、債権者はあなたの個人財産から残りの債務を回収することができるんだ。だから、Recourse debtは債権者にとってリスクが低く、Non-Recourse debtよりも金利が低くなることが多いんだよ。

Recourse debtとは。

不動産投資の世界で「リコースローン」と呼ばれるものがあります。これは、投資物件を担保にするだけでなく、借り入れた人の個人資産も担保にすることで貸し出されるローンを指します。

リコースローンとは何か?

リコースローンとは何か?

『リコースローン』とは、不動産投資に失敗して返済が滞った際に、金融機関が担保に入れた物件とは別に、個人の資産も差し押さえて返済を求めることができるローンのことです。
例えば、投資用マンションを購入するためにリコースローンを組んだとします。家賃収入でローン返済を計画していましたが、空室が続き、返済が滞ってしまったとしましょう。この場合、金融機関はマンションを売却してローン残額の回収を試みますが、売却額でローン残額を賄えない場合、個人の預貯金や給与、その他の資産を差し押さえることができてしまうのです。

ノンリコースローンとの違い

ノンリコースローンとの違い

不動産投資におけるローンの種類として、「リコースローン」と「ノンリコースローン」があります。この章では両者の違いについて解説します。
リコースローンとは、投資物件が売却できなかった場合や、家賃収入でローン返済が滞ってしまった場合に、金融機関が物件とは別に個人の資産も担保として回収できるローンです。つまり、万が一投資が失敗した場合、自己破産に追い込まれるリスクがあります。
一方、ノンリコースローンは、物件を担保とした融資のため、仮に投資に失敗した場合でも、担保とした物件を手放すことで残りの債務を免除してもらえます。つまり、個人の資産が守られるというメリットがあります。
ただし、ノンリコースローンは、リコースローンに比べて金利が高く設定されているなど、ローンの条件が厳しくなる傾向があります。そのため、不動産投資を行う際は、それぞれのローンタイプのリスクとメリットを比較検討し、自身の状況に合った選択をすることが重要です。

リコースローンが投資家にもたらすリスク

リコースローンが投資家にもたらすリスク

不動産投資は、株式投資などと比べても多額の資金を必要とするため、ほとんどの場合、融資を受けて物件を購入します。その際に、投資家にとって大きなリスクとなるのが『リコースローン』です。

リコースローンとは、投資用不動産の売却や競売などで得られた資金でローン残債を完済できない場合、不足分を個人の資産で補填しなければならないというものです。

例えば、1億円の物件をリコースローンで購入し、5,000万円の融資を受けたケースを考えてみましょう。何らかの事情で物件の価値が下落し、6,000万円で売却することになったとします。この場合、売却益は6,000万円となり、ローン残債の5,000万円を差し引くと1,000万円が残りますが、この1,000万円は金融機関に返済しなければなりません。さらに、不足分の4,000万円は個人の資産から支払う必要があり、自己破産に追い込まれる可能性もあるのです。

リコースローンを利用するメリット・デメリット

リコースローンを利用するメリット・デメリット

– リコースローンを利用するメリット・デメリット

リコースローンは、投資家にとってハイリスク・ハイリターンになりうる側面を持っています。メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、利用を検討する必要があるでしょう。

-# メリット

* 一般的にノンリコースローンよりも、低い金利で融資を受けられる可能性があります。これは、金融機関にとって貸し倒れリスクが低いためです。

-# デメリット

* 投資した不動産の売却価格でローン残債を完済できない場合、自己破産に追い込まれるリスクがあります。 これは、不動産価格の下落など、予期せぬ事態が発生した場合に大きな負担となる可能性があります。

* 連帯保証人や保証会社を設定する必要がある場合があり、その場合は保証人にも返済義務が発生するため、周囲の人を巻き込んでしまうリスクがあります。

リコースローンは、資金調達の選択肢を広げる可能性がある一方で、投資家自身の責任も大きくなります。メリット・デメリットを比較検討し、慎重に判断することが重要です。

不動産投資における債務の理解を深めよう

不動産投資における債務の理解を深めよう

不動産投資は、株や債券などと並んで代表的な資産運用の一つですが、当然ながらリスクも存在します。その中でも、特に大きなリスクとなりうるのが「借入金」、つまり「ローン」に関するものです。

不動産投資では、自己資金だけで物件を購入するケースは稀で、多くは金融機関から融資を受けて購入資金をまかないます。これが「不動産投資ローン」ですが、ローンの種類や仕組みについて正しく理解していないと思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。

例えば、投資用ローンの返済が滞ってしまった場合、自己破産すれば全ての責任から逃れられると安易に考えていませんか? 実は、ローンの中には、自己破産後もなお借入金の返済義務が残るものもあるのです。

そこで今回は、不動産投資におけるローンの中でも、特に注意が必要な「リコースローン」について詳しく解説していきます。リコースローンとは何か、ノンリコースローンとの違い、そしてリコースローンを利用する際の注意点などを具体的に見ていきましょう。

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