不動産投資の落とし穴？位置指定道路を解説

不動産投資の落とし穴？位置指定道路を解説

投資初心者

先生、不動産投資用語の『位置指定道路』って、どんな道路のことですか？

投資研究者

良い質問だね！『位置指定道路』は、家を建てるために新しく作る道路のことだよ。例えば、広い土地に何棟か家を建てる場合、奥の家まで行くために必要な道になるんだ。

投資初心者

なるほど。でも、普通の道路と何が違うんですか？

投資研究者

大きな違いは、所有者が誰かということだよ。『位置指定道路』は、家を建てる人が所有者となることが多いんだ。だから、管理も自分たちで行う必要がある場合があるんだよ。

位置指定道路とは。

不動産投資用語で耳にする「位置指定道路」とは、複数の家を建てる際に、奥にある家にもアクセスできるように新しく作る道路のことです。土地を区画整理して家を建てる場合に必要となる道路で、建築基準法では42条1項5号に該当します。

位置指定道路とは？

不動産投資、特に戸建てや土地を購入する際に耳にする「位置指定道路」。一見難しそうなこの言葉、実は不動産の価値や将来性に大きく関わる重要な要素です。

「位置指定道路」とは、建築基準法上の道路に接していない土地でも、建築物を建てることを可能にするために、特定の範囲を道路として指定する制度のことです。

具体的には、都市計画区域内で、幅員4m以上の道路に2m以上接していない土地は、原則として建築ができません。しかし、再建築や災害時の避難路確保などの観点から、特定の条件を満たせば、敷地の通路部分を「位置指定道路」として指定し、建築が可能となります。

位置指定道路のメリット・デメリット

– 位置指定道路のメリット・デメリット

位置指定道路は、建築基準法上の道路として認められていないものの、一定の要件を満たせば建築許可が下りるという、投資家にとってメリットとデメリットを併せ持つ側面があります。不動産投資を検討する上で、その両面を理解しておくことは非常に重要です。

-# メリット

1. –価格が安い– 位置指定道路に面した土地は、一般的に公道に面した土地よりも価格が低く設定されています。これは、投資家にとって初期費用を抑えられる大きなメリットとなります。

2. –希少性の高さ– 公道に面した土地は数が限られていますが、位置指定道路に面した土地は、まだ開発の余地が残されている場合があります。

-# デメリット

1. –道路の維持管理義務– 位置指定道路は、所有者だけでなく、その道路を利用する住民全員で維持管理を行う必要があります。これは、費用負担やトラブルの可能性も孕んでいます。

2. –再売却時の価格– 位置指定道路に面した土地は、公道に面した土地と比べて、再売却時に買い手がつきにくい、または価格が低くなる可能性があります。

3. –建築制限の可能性– 位置指定道路の幅員によっては、建築できる建物の規模が制限される場合があります。

位置指定道路のメリット・デメリットをよく理解し、不動産投資におけるリスクとリターンを比較検討することが重要です。

不動産投資における注意点

不動産投資を検討する際、利回りや物件価格ばかりに目が行きがちですが、土地の権利関係もしっかりと確認することが重要です。特に、「位置指定道路」という言葉は聞き慣れない方も多いのではないでしょうか？

位置指定道路とは、建築基準法上の道路に接していない土地でも、建築可能な土地として認める制度のことです。一見便利な制度に見えますが、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も秘めています。

具体的には、道路の維持管理義務が所有者に発生するケースや、将来的な道路拡幅の可能性、売却時の価格が低くなるといった点が挙げられます。

不動産投資で失敗しないためには、位置指定道路のメリットだけでなく、デメリットやリスクも十分に理解しておく必要があります。専門家への相談も有効な手段と言えるでしょう。

位置指定道路にまつわるトラブル例

位置指定道路であるがゆえに、周辺住民とのトラブルに発展するケースも少なくありません。例えば、本来は通行を許可していないはずの住民が道路を通行したり、無断で私人物品を置いたりするといった問題が発生することがあります。このようなトラブルは、不動産の価値を下げ、投資家の利益を大きく損なう可能性があります。そのため、事前にトラブルの可能性を把握し、適切な対策を講じることが重要です。