住宅構造の要!力貫の役割と重要性
- 住宅構造を支える力貫とは 家は、ただ壁や屋根を組み合わせれば良いというものではありません。
地震や台風などの外力に耐え、安心して暮らせるためには、目に見えない部分にも、建物を支え、強度を保つための様々な工夫が施されています。
その中でも、「力貫(ちからぬき)」は、住宅の構造を支えるために非常に重要な役割を果たしている部材の一つです。 力貫は、主に木造建築において、壁に窓やドアなどの開口部を設ける際に、開口部の上部に水平に渡される横木のことを指します。
開口部を設けると、その部分が空洞になるため、上部の壁や屋根の重さを支える力が弱くなってしまいます。
そこで、力貫を水平に入れることによって、開口部周辺の強度を補強し、建物全体にかかる荷重を分散させる役割を担います。 力貫は、一見すると壁の一部のように見えるため、その存在に気付かない方も多いかもしれません。
しかし、住宅の耐震性や耐久性を維持する上で、非常に重要な役割を担っています。
家全体を支える縁の下の力持ち的存在と言えるでしょう。