二重サッシで快適な住まいを実現

二重サッシで快適な住まいを実現

リフォームについて知りたい

先生、二重サッシって、窓ガラスを二重にすることですか？

リフォーム専門家

いいところに気がつきましたね！二重サッシは、窓ガラスを二重にするというより、窓枠ごと二重にすることを言うんですよ。

リフォームについて知りたい

窓枠ごと二重にするんですか？

リフォーム専門家

そうなんです。窓枠と窓枠の間に空気の層ができるので、断熱性や防音性が高まるんですね。冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるので、省エネにもつながります。

二重サッシとは

– 二重サッシとは窓枠にサッシを二重に取り付けた窓のことを、二重サッシと呼びます。普段私たちが目にする窓は、サッシが一つであることが一般的です。しかし、二重サッシは、既存の窓の内側にもう一つサッシを取り付ける構造をしています。この二つのサッシの間には空気の層が生まれるため、高い断熱性と防音性を実現できるというわけです。二重サッシの最大のメリットは、優れた断熱性能にあります。外の冷たい空気や熱を遮断し、室内の快適な温度を保つ効果があります。冬は暖房効率が上がり、夏は冷房効率が向上するため、省エネにも大きく貢献します。光熱費を抑えられるという経済的なメリットも見逃せません。また、二重サッシは防音性にも優れています。二つのサッシと空気層が、外部からの騒音を効果的に遮断します。交通量の多い道路や線路の近くに住んでいる方、騒音に悩まされている方にとって、二重サッシは非常に効果的な対策と言えるでしょう。さらに、結露の発生を抑える効果も期待できます。結露は、窓ガラスの表面温度が室内の空気温度よりも低い場合に発生します。二重サッシは、外側のサッシが外の冷気を遮断するため、内側のサッシの表面温度が下がりすぎるのを防ぎ、結露の発生を抑制します。

二重サッシの種類

– 二重サッシの種類住宅の断熱性や気密性を高める上で、二重サッシは大変有効な手段です。二重サッシには、大きく分けて二つの種類があります。一つは、住宅の新築時に、はじめから二重サッシとして窓を取り付ける方法です。この方法は、住宅の設計段階から二重サッシを組み込むため、窓枠や壁との隙間をなくし、より高い断熱性と気密性を実現できます。窓のサイズや形状も自由に選択できるため、住宅のデザインに合わせた美しい仕上がりを実現できる点もメリットです。もう一つは、既存の窓の内側に後付けでサッシを取り付ける方法で、「インナーサッシ」と呼ばれています。インナーサッシは、リフォームで手軽に二重サッシ化できる点が大きな魅力です。既存の窓枠を生かして内側に新たな窓を取り付けるため、大掛かりな工事は不要です。比較的安価に施工できるため、費用を抑えたい場合にも適しています。インナーサッシは、窓と窓の間に空気層ができることで断熱性を高めるだけでなく、外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。このように、二重サッシにはそれぞれにメリットがあります。新築時に設置する場合とリフォームで設置する場合など、それぞれの状況に合わせて最適な方法を選択することが大切です。

断熱効果

– 断熱効果
二重サッシの最も大きな利点は、その優れた断熱性にあります。通常の窓ガラスの場合、一枚のガラスを通して室内の熱が外に逃げやすく、冬は寒く、夏は暑くなってしまうことが難点です。

しかし、二重サッシは二枚のガラスの間に空気層を作ることで、熱の伝わりを大幅に抑え、室内を快適な温度に保つことが可能になります。

冬は、外の冷たい空気が室内に伝わるのを防ぎ、暖房で温めた室内の熱を逃がしにくくするため、暖房効率が向上し、光熱費の節約にもつながります。

また、夏は、外の暑い空気が室内に伝わるのを防ぎ、冷房で冷やした室内の冷気を逃がしにくくするため、冷房効率が向上し、より少ないエネルギーで涼しい室内環境を保つことができます。

防音効果

– 防音効果

二重サッシは、外部からの騒音を大きく軽減し、静かで快適な居住空間を実現する上で非常に効果的な方法です。通常のサッシに比べて、二重サッシはサッシとサッシの間に空気層を挟む構造になっています。この空気層が音を吸収することで、外部から室内に伝わる騒音を大幅に減衰させることができます。

特に、交通量の多い道路や線路に近い住宅では、車の走行音や電車の通過音など、騒音に悩まされることが多いかと思います。しかし、二重サッシを設置することで、これらの騒音を効果的に遮断し、静かで落ち着いた室内環境を実現することができます。

二重サッシは、騒音の種類に合わせて、ガラスの種類や厚さを調整することで、より高い防音効果を得ることも可能です。専門業者に相談し、住宅の周辺環境や騒音の程度に合わせた最適な二重サッシを選ぶことで、より快適な居住空間を実現できるでしょう。

結露防止

冬の寒い時期になると、窓ガラスに水滴がびっしょりとついていることがありますよね。これが結露です。結露は、暖かい室内の空気が、冷え切った窓ガラスに触れることで冷やされ、空気中に含みきれなくなった水分が水滴となって現れる現象です。

この結露、見た目にも不快なだけでなく、カビやダニの発生原因にもなり、健康面でも悪影響を及ぼす可能性があります。そこで、効果を発揮するのが二重サッシです。二重サッシは、既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けることで、窓と窓の間に空気層を作り出す構造になっています。この空気層が、断熱材のような役割を果たし、外の冷気を室内に伝えにくくするだけでなく、室内の暖かさを外に逃がしにくくします。

つまり、二重サッシを設置することで、窓ガラスの表面温度が急激に下がるのを防ぎ、結露の発生を大幅に抑えることができるのです。結露によるカビやダニの発生を抑え、健康的な住環境を保つためにも、二重サッシの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

複層ガラスとの違い

– 複層ガラスとの違い

住宅の断熱性能を高める上で、「二重サッシ」と「複層ガラス」はどちらもよく耳にする言葉かもしれません。どちらも複数のガラスを用いる点では共通していますが、その構造や効果には違いがあります。

複層ガラスは、一つのサッシ枠の中に、複数枚のガラスを組み込んだものを指します。ガラスとガラスの間には乾燥空気やアルゴンガスなどが封入された空気層があり、この空気層が熱の伝達を遮断することで断熱効果を発揮します。

一方、二重サッシは、既存のサッシの内側にもう一枚、別のサッシを取り付けることを言います。それぞれのサッシに単層のガラスが入っている場合もあれば、複層ガラスが採用されている場合もあります。

つまり、複層ガラスはガラスの構造そのものを指し、二重サッシはサッシの設置方法を指す言葉と言えるでしょう。二重サッシは既存のサッシと新しいサッシの間に空気層ができるため、複層ガラスと同様に断熱効果が期待できます。さらに、2つのサッシの間にブラインドや遮音カーテンを設置することも可能です。