暮らしを守る縁の下の力持ち:終末処理場

暮らしを守る縁の下の力持ち:終末処理場

リフォームについて知りたい

リフォームの説明で『終末処理場』っていう言葉が出てきたんですけど、家の中を直すのに、なんで下水処理のことが関係あるんですか?

リフォーム専門家

良い質問だね!確かに、リフォームで『終末処理場』は聞き慣れないよね。家のリフォームの場合、トイレやお風呂、台所の排水管は最終的に家の外の排水管に繋がっていて、そこから『終末処理場』に繋がっているんだよ。

リフォームについて知りたい

ああ、家の外につながる部分ですね!でも、リフォームでそこを変えることもあるんですか?

リフォーム専門家

そうなんだ。特に、古い家の場合は排水管も古くなっている場合が多いので、水漏れを防いだり、新しい設備に対応するために、排水管も新しくするケースがあるんだよ。だからリフォームの説明で『終末処理場』という言葉が出てくるんだね。

終末処理場とは。

「リフォームの時に耳にする『終末処理場』って何かご存知ですか? 終末処理場とは、皆さんの家や会社、お店から出る汚れた水を綺麗にして、自然に帰せるようにする施設のことです。簡単に『下水処理場』と呼ばれることもあります。まず、汚れた水は終末処理場に集められ、『沈砂池』という場所で、大きなゴミや砂を取り除きます。次に、『沈殿池』という場所に移り、ゆっくりと時間をかけて、重いゴミは底に沈め、軽いゴミは機械で取り除きます。その後、汚れた水は、微生物がいっぱいいる場所に送られ、空気と混ぜ合わせながら、微生物の力で少しずつ綺麗な水に変えていきます。最後に、『最終沈殿池』で綺麗になった水と微生物を分け、『滅菌池』で消毒をして、ようやく処理が完了します。

終末処理場ってどんなところ?

終末処理場ってどんなところ?

終末処理場と聞くと、あまり身近に感じない方も多いかもしれません。しかし実際には、私たちの生活と密接に関係しています。毎日何気なく使っているトイレや台所、お風呂から出る排水は、下水道を通って全て終末処理場に集められます。では、終末処理場ではどのようにして汚れた水をきれいにしていくのでしょうか?

終末処理場は、家庭や工場から排出される汚水を、微生物の働きなどを利用して浄化し、きれいな水に戻す施設です。まず、水の中に含まれる大きなゴミを取り除き、その後、微生物の力で汚水を分解処理します。さらに、沈殿や濾過などの工程を経て、水質をさらに向上させていきます。こうして浄化された水は、最終的に川や海へと放流されます。このように、終末処理場は、私たちの生活から排出される汚水を自然に還す、環境保全に欠かせない重要な役割を担っているのです。

普段はあまり意識することのない終末処理場ですが、私たちの暮らしと環境を守る、まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。

汚れた水はどうやってきれいになるの?

汚れた水はどうやってきれいになるの?

私たちが毎日使う水は、使い終わると汚れた水となってしまいます。この汚れた水は、そのまま川や海に流してしまうと、環境を汚染してしまうため、きれいにしてから戻す必要があります。では、どのようにして汚れた水をきれいにしていくのでしょうか?

家庭や工場から出た汚れた水は、まず、下水管を通って集められ、終末処理場と呼ばれる施設へと送られます。終末処理場は、汚れた水をきれいにする役割を担っています。

終末処理場では、最初に沈砂池と呼ばれる場所で、大きなゴミや砂などを沈殿させます。水よりも重いものは自然と下に沈むため、比較的簡単に取り除くことができます。

次に、沈殿池へと送られます。ここでは、水の流れをゆっくりにすることで、泥や砂などの重い物質をさらに沈殿させます。沈殿池では、時間をかけてゆっくりと水をきれいにすることが重要です。

沈砂池や沈殿池で大きなゴミや重い物質を取り除いた水は、まだ完全にきれいになったわけではありません。水の中には、目に見えない小さな汚れや、水に溶け込んでいる汚れも含まれています。これらの汚れを取り除くためには、さらに別の方法で処理する必要があります。

施設処理内容詳細
下水管汚れた水を収集家庭や工場から排出された汚水を終末処理場へ運びます。
終末処理場汚れた水を浄化複数の工程を経て、汚水を浄化します。
沈砂池大きなゴミ・砂の除去水より重いゴミや砂を沈殿させて除去します。
沈殿池泥・砂の除去ゆっくりとした水の流れの中で、重い物質を沈殿させて除去します。

微生物の力で水を浄化!

微生物の力で水を浄化!

家庭から排出された生活排水は、下水道を通って処理場へと運ばれます。処理場では、まず大きなゴミや砂などを取り除くための設備を通過します。その後、水中の汚れを沈殿させる沈殿池へと送られます。
沈殿池である程度きれいになった水ですが、まだ完全にきれいになったわけではありません。そこで、今度は活性汚泥と呼ばれる、水をきれいにする不思議な力を持った泥と混ぜ合わせられます。活性汚泥は、顕微鏡でなければ見えないほどの小さな生き物、微生物がたくさん集まったもので、水中の汚れを食べてくれる働きがあります。
活性汚泥と混ぜ合わされた水は、大きな水槽のような場所で、空気を送り込みながらゆっくりと時間をかけて処理されます。この過程で、微生物が水中の汚れを分解し、水は少しずつ透明になっていきます。まるで、目に見えない小さな作業員たちが、力を合わせて水をきれいにしているかのようです。
こうして、活性汚泥の力によって、私たちの生活から排出された水は再びきれいになり、川や海へと戻っていくのです。

プロセス詳細
ゴミ除去大きなゴミや砂などを取り除く
沈殿処理水中の汚れを沈殿させる
活性汚泥処理活性汚泥(微生物の集まり)と混ぜ合わせ、汚れを分解
浄化水の排出浄化された水を川や海へ戻す

最後の仕上げ:消毒

最後の仕上げ:消毒

微生物の力で汚れを分解した水は、最後の仕上げへと進みます。浄化された水には、微生物のかたまりである活性汚泥が含まれています。そこで、最終沈殿池と呼ばれる大きなプールに水を静かに流し込み、活性汚泥をゆっくりと沈殿させていきます。沈んだ活性汚泥の一部は、再び反応タンクに戻され、新たな汚れの分解に役立てられます。

活性汚泥が取り除かれた水は、見た目にも透明に澄み渡っています。しかし、まだ目に見えないごくわずかな病原菌が残っている可能性があります。そこで、滅菌池と呼ばれる場所で、薬品を用いた消毒を行います。一般的に使われる薬品は、塩素の一種である次亜塩素酸ソーダです。これは、強い酸化力を持つため、残っている細菌を徹底的に死滅させることができます。

こうして、幾つもの工程を経て、汚水は安全な水へと生まれ変わります。そして、ついに川や海へと放流されるのです。このように、私達の暮らしから排出される汚水をきれいにする処理は、環境を守る上で非常に重要な役割を担っています。

工程説明
最終沈殿池浄化された水から活性汚泥を沈殿させて分離する。沈殿した活性汚泥の一部は再利用される。
滅菌池次亜塩素酸ソーダなどの薬品を用いて、残存する病原菌を消毒する。
放流処理された安全な水を川や海へ放流する。

私たちの暮らしと環境を守るために

私たちの暮らしと環境を守るために

私たちの生活において、水は欠かせないものです。毎日使う水は、使った後には汚れた水となり、そのままでは川や海に流すことはできません。もし、汚れた水をそのままにしておくと、私たちの生活環境や健康に大きな悪影響を与えてしまいます。そこで重要な役割を担うのが終末処理場です。
終末処理場は、私たちが毎日排出する大量の汚水を、微生物の力などを使い、きれいに浄化する施設です。浄化された水は、再び川や海に帰っていきます。このように、終末処理場は、私たちの生活環境と健康を守るために、24時間365日休むことなく稼働しているのです。
普段、私たちの目に触れることはほとんどありませんが、終末処理場がない生活は考えられません。私たちの生活と環境を守るために、重要な役割を担っている施設があることを知るとともに、水を大切に使う意識を持つことが大切です。

項目説明
汚れた水の影響そのままでは川や海に流せない。生活環境や健康に悪影響。
終末処理場の役割汚水を微生物の力で浄化し、川や海に戻す。生活環境と健康を守る。24時間365日稼働。
重要なこと終末処理場の重要性を知り、水を大切に使う。
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