屋根材の定番「カラー鉄板」の種類と特徴を解説
リフォームについて知りたい
先生、リフォームのチラシでよく見る『カラー鉄板』ってどんな屋根材のことですか?
リフォーム専門家
いい質問だね!カラー鉄板は、色付きの鉄板を屋根に使ったものだよ。軽いし加工しやすいので、工事費用を抑えられることが多いんだ。ただし、錆びを防ぐ加工はしてあるけれど、10年くらいすると錆びてくることもあるから、塗り直しが必要になることもあるんだよ。
リフォームについて知りたい
そうなんですね。チラシには『耐久性に優れたガルバリウム鋼板使用!』と書いてあるものもありますけど、カラー鉄板とは違うんですか?
リフォーム専門家
実は、ガルバリウム鋼板も広い意味ではカラー鉄板の一種なんだ。でも、ガルバリウム鋼板はアルミニウムを混ぜて作られているから、普通のカラー鉄板よりも値段は高いけど錆びにくく長持ちするんだ。最近は新築の屋根にもよく使われているんだよ。
カラー鉄板とは。
「カラー鉄板」とは、屋根の仕上げに使う色付きの鉄板のことです。簡単に言うと、亜鉛でめっきを施した鉄板に色を塗ったものです。錆を防ぐ加工がしてあり、他の屋根材に比べて軽く、加工しやすいのが特徴です。ただし、メーカーの保証期間は多くの場合10年で、10年を超えると赤錆が発生しやすくなるため、再塗装が必要になることがあります。
広義では、ガルバリウム鋼板もカラー鉄板の一種に含まれます。しかし、ガルバリウム鋼板は材料にアルミニウムを55%使用しているため、カラー鉄板と呼ばれるものよりも価格が高く、耐久性に優れています。最近建てられる家の屋根には、このガルバリウム鋼板が多く使われています。
メーカーによっては、ガルバリウム鋼板もカラー鉄板と呼んでいることがあるため、仕様書に「カラー鉄板」と書いてある場合は、亜鉛めっきの鉄板なのかガルバリウム鋼板なのかを確認する必要があります。
カラー鉄板とは
– カラー鉄板とは?住宅の屋根材として広く用いられているカラー鉄板。その名の通り、色鮮やかな鉄板ですが、一体どのような特徴を持つ素材なのでしょうか。カラー鉄板とは、鉄板の表面に亜鉛メッキを施し、さらにその上に塗装を施した建材です。この亜鉛メッキこそが、カラー鉄板の優れた耐食性の秘密です。鉄は本来、錆びやすい金属ですが、亜鉛メッキを施すことで、錆の原因となる水分や酸素から鉄板を守ることができるのです。さらに、カラー鉄板は、軽量であることも大きな特徴の一つです。瓦屋根などに比べて軽いことから、建物の構造への負担を軽減できます。また、地震の際にも倒壊のリスクを低減できるというメリットもあります。そして、施工のしやすさもカラー鉄板の魅力です。加工しやすいという特徴を持つため、複雑な形状の屋根にも対応できます。さらに、工期が短縮できることも、コスト削減に繋がり、施主にとっても大きなメリットと言えるでしょう。このように、カラー鉄板は、耐食性、軽量性、施工性に優れた屋根材と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
材質 | 鉄板に亜鉛メッキと塗装 |
メリット |
|
カラー鉄板のメリット
– カラー鉄板のメリット
住宅の屋根材として人気を集めているカラー鉄板。その魅力は、なんといっても費用を抑えながら、美観と耐久性を両立できる点にあります。
まず、カラー鉄板は他の屋根材と比べて価格が安く設定されているため、建築費用を抑えたいという方にとって最適な選択肢と言えるでしょう。特に、広い面積を必要とする屋根材においては、その価格差は大きなメリットとなります。
また、カラー鉄板は軽量であることも大きな特徴です。軽い素材であるため、建物の構造にかかる負担を軽減することができます。これは、地震などの災害時にも有利に働くでしょう。さらに、軽量であるため、施工が容易で工期を短縮できるというメリットもあります。
さらに、カラー鉄板は豊富なカラーバリエーションを揃えている点も魅力です。従来の金属屋根のイメージとは異なり、住宅のデザインや周囲の景観に合わせて、好みの色を選ぶことができます。鮮やかな色から落ち着いた色合いまで、幅広い選択肢の中から、理想の外観を実現できるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
費用 | 他の屋根材と比べて安価 |
重量 | 軽量であるため、建物への負担が少ない。地震に強い。施工が容易で工期短縮が可能。 |
デザイン性 | 豊富なカラーバリエーション |
カラー鉄板のデメリット
– カラー鉄板屋根のデメリット価格が手頃で、施工しやすいことから人気のあるカラー鉄板屋根ですが、いくつかのデメリットも存在します。-# 耐用年数の短さカラー鉄板屋根の最大のデメリットは、他の屋根材と比べて耐用年数が短いことです。一般的にメーカー保証は10年程度とされていますが、これはあくまでも塗装が剥がれない期間を指します。実際には、10年を過ぎると赤錆が発生しやすくなるため、定期的なメンテナンスや塗装の塗り替えが必要になります。屋根の塗り替えは高額な費用がかかるため、長い目で見た時のコストパフォーマンスは慎重に検討する必要があります。-# 断熱性・遮音性の低さカラー鉄板屋根は、金属製であるため断熱性や遮音性が低いという側面もあります。夏場は屋根の表面が太陽光で熱くなりやすく、室内温度が上昇しやすいため、冷房費がかさんでしまう可能性があります。冬場は逆に、室内の熱が外に逃げやすいため、暖房費がかさむ可能性も。また、雨音が響きやすいという点もデメリットと言えるでしょう。これらのデメリットを軽減するために、断熱材や遮音材を組み合わせるなどの工夫が必要となるケースもあります。専門業者に相談し、適切な対策を検討することをおすすめします。
項目 | デメリット | 詳細 |
---|---|---|
耐用年数 | 短い | メーカー保証は塗装が剥がれない期間を指し、実際には10年程度で赤錆が発生しやすくなる。定期的なメンテナンスや塗装の塗り替えが必要になり、結果的にコストパフォーマンスが低い場合もある。 |
断熱性・遮音性 | 低い | 夏は室内温度が上昇しやすく、冬は室内の熱が逃げやすい。雨音が響きやすい。断熱材や遮音材を組み合わせるなどの工夫が必要になる。 |
ガルバリウム鋼板との違い
– ガルバリウム鋼板との違い住宅の屋根材としてよく見かけるカラー鉄板。しかし、それとよく似た名前のガルバリウム鋼板という言葉を耳にしたことはありませんか?どちらも金属製の屋根材であるため混同されがちですが、実は素材が異なり、それぞれに異なる特徴があります。まず、カラー鉄板は、その名の通り鉄を基材とした素材です。鉄の表面を亜鉛で覆うことで、錆びにくく加工しています。一方、ガルバリウム鋼板は、アルミニウムを55%含む特殊な合金メッキを施した鋼板です。この合金メッキは、亜鉛メッキと比べて非常に錆びにくく、過酷な環境下でも長期間にわたって優れた耐久性を発揮します。ガルバリウム鋼板は、カラー鉄板よりも耐食性、耐久性に優れているため、寿命が長いというメリットがあります。一般的に、カラー鉄板の寿命が10~20年程度であるのに対し、ガルバリウム鋼板は20~30年、長いものだと30年以上もつと言われています。長い目で見ると、メンテナンス費用を抑えられるという点も魅力です。このように、数々の優れた特徴を持つガルバリウム鋼板ですが、カラー鉄板と比べると価格が高価になるという側面もあります。しかし、近年ではその高い耐久性と美しい外観から、新築住宅の屋根材としてガルバリウム鋼板を選ぶ方が増えています。
項目 | カラー鉄板 | ガルバリウム鋼板 |
---|---|---|
素材 | 鉄(亜鉛メッキ) | アルミニウム55%含有合金メッキ鋼板 |
耐食性 | 低い | 高い |
耐久性 | 低い | 高い |
寿命 | 10~20年 | 20~30年以上 |
価格 | 安価 | 高価 |
カラー鉄板を選ぶ上での注意点
屋根や外壁の素材として人気が高まっているカラー鉄板ですが、一口にカラー鉄板と言っても、実はいくつかの種類があります。大きく分けると、表面に亜鉛をコーティングした「亜鉛メッキ鋼板」と、アルミニウムなどを配合して作られた「ガルバリウム鋼板」の二つです。どちらも鉄板を保護し、錆びにくくする効果がありますが、耐久性や価格には違いがあります。
住宅リフォームの際に業者から提示される見積書には、「カラー鉄板」とだけ書かれている場合も少なくありません。しかし、素材によって価格や耐久年数が異なるため、「カラー鉄板」とだけ書かれている場合は注意が必要です。
例えば、耐久年数は、一般的に亜鉛メッキ鋼板よりもガルバリウム鋼板の方が長持ちすると言われています。また、価格もガルバリウム鋼板の方が高くなる傾向があります。そのため、見積もりを取る際には、どの種類のカラー鉄板を使用するのか、業者にしっかりと確認することが大切です。
さらに、同じカラー鉄板でも、メーカーによって保証内容や期間が異なる場合もあります。長く安心して住み続けるためには、メーカー保証の内容や期間も事前に確認しておきましょう。
項目 | 亜鉛メッキ鋼板 | ガルバリウム鋼板 |
---|---|---|
特徴 | 表面に亜鉛をコーティング | アルミニウムなどを配合 |
メリット | 錆びにくい | 錆びにくく、耐久性が高い |
デメリット | ガルバリウム鋼板より耐久性が低い | 亜鉛メッキ鋼板より価格が高い |
注意点 | – | – |