住まいの印象を変える！ニスの上手な使い方

住まいの印象を変える！ニスの上手な使い方

リフォームについて知りたい

先生、リフォームのチラシに『ニス塗り』って書いてあったんですけど、ニスって何ですか？

リフォーム専門家

良い質問だね！ニスは、木材などを保護するために塗る、透明な塗料のことだよ。木目が透けて見えるのが特徴だね。

リフォームについて知りたい

じゃあ、ペンキとは違うんですか？

リフォーム専門家

そうだよ。ペンキは色を付けるものだけど、ニスは透明で、木や素材そのものの色を生かすために塗るものなんだ。ただし、色つきのニスもあるから、注意が必要だね！

ニスとは。

「リフォーム」について考える時によく聞く「ニス」という言葉。これは、色を付けずに素材そのものの色を生かす、透明な塗料のことです。木などでできた家具などの表面を保護するのに使われます。乾くのが速い「速乾ニス」の他に、「ウレタンニス」「クリアラッカー」「水性ニス」など、色々な種類があります。「ニス」という言葉は、もともと英語の「Varnish」から来ています。始めは「ワニス」と呼ばれていましたが、それが短くなって「ニス」になったと言われています。一般的な「ニス」は、木の樹脂や乾きやすい油に、鉱物からできる有機溶剤や「テレビン油」といったものを混ぜて作られています。近頃は、材料となる樹脂や溶剤の開発が進み、様々な種類の「ニス」が登場しています。「ニス」は、「ペンキ」とは違い、色を付けるための成分は入っていません。塗ると、透明な膜ができて、下の素材の色をきれいに見せることができます。そして、光沢のある仕上がりになります。ただし、「カラーニス」と呼ばれるものには、あらかじめ色が混ぜられています。そのため、「カラーニス」を一度塗るだけで、色付けと「ニス」特有の光沢を出すことができます。

ニスとは

– ニスとはニスは、木材をはじめとする様々な素材の表面に塗布する、透明な塗料のことを指します。主成分は、樹脂、乾性油、揮発性溶剤などです。塗料が乾燥すると、塗膜と呼ばれる薄い膜が形成され、これが素材を保護する役割を担います。ニスを塗布する最大のメリットは、素材の美しさを保ちながら、耐久性を向上できる点にあります。塗膜が表面を覆うことで、水や汚れの浸透を防ぎ、傷や摩耗から守ってくれます。また、紫外線による劣化を防ぐ効果も期待できます。ニスには、つやのあるものとないもの、色がついたものなど、様々な種類があります。つやのあるニスは、光を反射して、表面に美しい光沢を与えます。一方、つやのないニスは、落ち着いた自然な仕上がりになります。また、色のついたニスは、木目を生かしながら、好みの色合いに調整することができます。ニスは、家具や床、建具など、様々な用途に使用されています。木材本来の風合いを生かしながら、深みのある美しさを引き出すことができるため、古くから愛されてきました。近年では、耐水性や耐候性に優れたニスも開発されており、屋外で使用されることも増えています。

項目	内容
定義	木材等の表面に塗る透明な塗料
主成分	樹脂、乾性油、揮発性溶剤
メリット	素材の美しさを保ちながら耐久性を向上できる・水や汚れの浸透を防ぐ・傷や摩耗から守る・紫外線による劣化を防ぐ
種類	・つやの有無・色の有無
つやありの特徴	光を反射し表面に美しい光沢を与える
つやなしの特徴	落ち着いた自然な仕上がり
色付きの特徴	木目を生かしながら好みの色合いに調整できる
用途	家具、床、建具など
その他	耐水性や耐候性に優れたニスも開発

ニスの種類

木材を保護し、美しい光沢を与えるニス。大きく分けて油性と水性の二種類がありますが、それぞれに特徴があります。

油性ニスは、耐久性と耐水性に優れているのが特徴です。そのため、屋外や水回りなど、過酷な環境で使用される家具や建具に最適です。また、重厚感のある深い光沢を出すこともできます。しかし、乾燥に時間がかかることや、独特の臭いがあることが欠点として挙げられます。

一方、水性ニスは、乾燥時間が短く、臭いも少ないため、扱いやすさが魅力です。そのため、室内での作業や、臭いに敏感な方におすすめです。近年では、技術の進歩により、油性ニスに匹敵するほど耐久性が向上した水性ニスも開発されており、用途の幅が広がっています。

このように、油性ニスと水性ニスは、それぞれにメリットとデメリットがあります。どちらのニスが適しているかは、用途や仕上がりのイメージ、作業環境などを考慮して選ぶようにしましょう。

特徴	油性ニス	水性ニス
耐久性・耐水性	◎ 優れている屋外や水回りに最適	△ 油性に劣るが近年は改善室内向け
光沢	重厚感のある深い光沢	自然な光沢
乾燥時間	△ 長時間	◎ 短時間
臭い	△ 独特の臭いあり	◎ ほぼ無臭
扱いやすさ	△	◎
価格	安価	やや高価
おすすめ用途	屋外家具、建具、床など	室内家具、子供用家具など

ニスの効果

– ニスの効果とはニスは、木材や家具の表面に塗ることで、見た目を美しく保つだけでなく、素材そのものを保護する効果も期待できます。-# 透明な塗膜がもたらす美しさニスを塗ると、木材の表面に透明な塗膜が形成されます。この塗膜は、木材本来の色味や木目を損なうことなく、自然な美しさを際立たせる役割を果たします。さらに、光を反射することで、深みのある上品な光沢が生まれます。まるで新品のような輝きを取り戻せるため、家具のリフレッシュにも最適です。-# 実用性も兼ね備えた保護機能ニスの塗膜は美観を向上させるだけでなく、汚れや水滴から木材を守るという重要な役割も担います。表面が滑らかになるため、埃やゴミが付着しにくくなるだけでなく、水滴も染み込みにくくなります。万が一、飲み物などをこぼしてしまった場合でも、すぐに拭き取ればシミになる心配もありません。日常的なお手入れが簡単になるのも、ニスを塗る大きなメリットと言えるでしょう。-# 紫外線から守る効果木材は、長期間、直射日光にさらされると、紫外線によって変色したり、劣化したりすることがあります。ニスには、木材に有害な紫外線を遮断する効果もあるため、屋外で使用する家具などにも最適です。ニスを塗ることで、木材を長く美しく保つことができます。

効果	説明
美観向上	– 透明な塗膜が木材本来の色味や木目を際立たせ、深みのある光沢を生み出す – 家具を新品のように輝かせる
保護機能	– 汚れや水滴の侵入を防ぎ、木材を保護する – 表面が滑らかになり、埃やゴミが付着しにくくなる – 日常的なお手入れが簡単になる
紫外線保護	– 紫外線を遮断し、木材の変色や劣化を防ぐ – 屋外で使用する家具に最適

ニスの選び方

– ニスの選び方

木目を美しく保護するニスは、用途、素材、仕上がりのイメージによって最適な種類が異なります。

まず、用途で大きく変わるのが屋外で使うか、屋内かという点です。
屋外で使用するウッドデッキやガーデンチェアなどは、雨風や強い日差しに晒されるため、耐候性や耐水性に優れたニスを選びましょう。
このような過酷な環境に対応できるニスは、塗膜が強く、紫外線による劣化を防ぐ効果も期待できます。

一方、屋内で使用する家具や床に塗るニスは、臭いや乾燥時間、仕上がりの光沢などを考慮する必要があります。
特に、小さなお子様やペットがいる家庭では、人体や環境への影響が少ない低臭気タイプの水性ニスがおすすめです。
また、用途に合わせて、つや消し、半つや、つやありなど、好みの光沢を選べるのも屋内用のニスの特徴です。

さらに、木材の種類によっても適したニスは異なります。
例えば、木肌が緻密で硬い木材には、浸透性の低いニスを選ぶ必要があります。
DIY初心者の方は、扱いやすい水性ニスから試してみるのも良いでしょう。
水性ニスは、乾燥時間が早く、臭いも少ないため、初めての方でも手軽に扱うことができます。

このように、ニス選びは仕上がりに大きく影響します。
今回のポイントを踏まえて、用途や素材に最適なニスを選んでみましょう。

用途	屋外	屋内
特徴	雨風、強い日差しに強い耐候性、耐水性に優れる塗膜が強く、紫外線による劣化を防ぐ	臭いや乾燥時間、仕上がりの光沢を考慮低臭気タイプや水性ニスもおすすめ
光沢	–	つや消し、半つや、つやありなどから選べる
その他	–	木材の種類に注意（木肌が緻密で硬い木材には、浸透性の低いニスを選ぶ）初心者には水性ニスがおすすめ

まとめ

ニスは、家具や木工品など、木材を保護するだけでなく、美観を引き立てる役割も担う優れた塗料です。透明な塗膜は木目を際立たせ、深みのある色合いに変化させることで、木材本来の魅力を引き出すことができます。また、表面に塗膜を形成することで、傷や汚れ、水分や紫外線から木材を守り、長期間にわたって美しさを保つことができます。

ニスには様々な種類があり、それぞれ仕上がりの質感や耐久性、耐水性などが異なります。例えば、ツヤのある仕上がりが好みであればグロスニス、落ち着いた雰囲気を出したい場合はマットニスを選ぶことができます。また、屋外で使用する場合は、耐候性に優れたニスを選ぶことが重要です。

今回の記事では、ニスを選ぶ際のポイントや、初心者でも簡単にできるニスの塗り方について解説しました。今回の内容を参考にして、用途や好みに合ったニスを選び、DIYに挑戦してみて下さい。きっと、あなただけの愛着のある空間を作り出すことができるでしょう。