快適な住まいを照らす照明計画
リフォームについて知りたい
先生、リフォームのときに考える『照明器具』って、どんな種類があるんですか?
リフォーム専門家
照明器具は、天井に直接つけるもの、コードで吊るすもの、壁につけるものなど、いろいろありますよ。天井に埋め込むタイプもあるね。
リフォームについて知りたい
そうなんですね。種類がたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいそうです…
リフォーム専門家
そうですね。部屋の広さや用途、使う人の年齢によって、適切な照明は変わってきます。例えば、高齢の方の部屋なら、明るさが特に重要になりますね。
照明器具とは。
部屋の模様替えに使う「照明器具」には、大きく分けていくつかの種類があります。天井に直接つけるものや天井に埋め込む「天井照明」、コードで天井から吊り下げる「ペンダントライト」、壁に取り付ける「壁付け照明」、天井に埋め込む小さな「ダウンライト」などがあります。どのような照明器具を使うのが良いかは、その部屋の用途や広さ、形、住む人の年齢などに合わせて選ぶと良いでしょう。
照明器具の種類
お部屋の雰囲気を大きく左右する照明器具。様々な種類がありますが、今回は代表的なものをいくつかご紹介します。
まず、お部屋全体を明るく照らしたい場合には、天井に直接設置するシーリングライトがおすすめです。お部屋全体に光が広がるため、メイン照明として最適です。次に、コードで吊り下げるペンダントライトは、空間にアクセントを加えたい場合に効果的です。ダイニングテーブルの上やカウンターキッチンなどに設置すると、おしゃれな雰囲気を演出できます。
また、壁に取り付けるブラケットライトは、間接照明として人気があります。柔らかな光で壁面を照らし、落ち着いた空間を演出します。寝室やリビングなどに設置すると、リラックス効果も期待できます。さらに、天井に埋め込むダウンライトは、すっきりとした印象を与えたい場合に最適です。廊下やトイレなど、空間を広く見せたい場合にも効果的です。
このように、照明器具にはそれぞれ異なる特徴があります。お部屋の用途や雰囲気に合わせて、適切な照明を選んでみましょう。
照明の種類 | 特徴 | 設置場所の例 |
---|---|---|
シーリングライト | 天井に直接設置し、部屋全体を明るく照らす。メイン照明に最適。 | 部屋全体 |
ペンダントライト | コードで吊り下げる。空間にアクセントを加え、おしゃれな雰囲気を演出。 | ダイニングテーブルの上、カウンターキッチン |
ブラケットライト | 壁に取り付ける。間接照明として、柔らかな光で落ち着いた空間を演出。 | 寝室、リビング |
ダウンライト | 天井に埋め込む。すっきりとした印象を与え、空間を広く見せる。 | 廊下、トイレ |
部屋に合わせた照明選び
部屋の雰囲気を大きく左右する照明は、部屋の用途に合わせて選ぶことが大切です。リビングルームなど、家族が集まる広い空間には、部屋全体を明るく照らすシーリングライトが最適です。シーリングライトは光が部屋全体に広がるため、明るく開放的な雰囲気を演出できます。一方、寝室などリラックスしたい空間には、暖色系で落ち着いた光を放つペンダントライトやブラケットライトがおすすめです。暖色系の色は、温かみがあり、心身のリラックスをもたらす効果も期待できます。ペンダントライトやブラケットライトは、直接光が目に入らないよう設置することで、より落ち着いた雰囲気を演出できます。食事を楽しむダイニングルームには、テーブルの上を効果的に照らすペンダントライトが最適です。ペンダントライトは、テーブルの上に影を作らずに料理を美しく照らし、食事の時間をより一層豊かにしてくれます。勉強部屋など、集中力を高めたい空間には、明るすぎず暗すぎない、目に優しい光を選定します。適切な明るさの照明を選ぶことで、目の疲れを軽減し、集中力を維持することができます。このように、照明を上手に活用することで、部屋の雰囲気は大きく変わります。部屋の用途に合わせて照明器具を選ぶことで、より快適な空間を作ることができます。
部屋 | 目的 | おすすめの照明 | 照明の効果 |
---|---|---|---|
リビングルームなど、家族が集まる広い空間 | 部屋全体を明るく照らす | シーリングライト | 明るく開放的な雰囲気 |
寝室などリラックスしたい空間 | 落ち着いた雰囲気を作る | 暖色系のペンダントライト、ブラケットライト | 温かみがあり、心身のリラックス効果 |
ダイニングルーム | テーブルの上を効果的に照らす | ペンダントライト | 料理を美しく照らし、食事の時間を豊かにする |
勉強部屋など、集中力を高めたい空間 | 集中力を高める | 明るすぎず暗すぎない、目に優しい光 | 目の疲れを軽減し、集中力を維持 |
照明の組み合わせ
部屋の雰囲気を大きく左右する照明は、複数の照明器具を組み合わせることで、より豊かで心地よい空間になることができます。一つの照明だけに頼るのではなく、光の種類と配置を工夫することで、単調な空間をより奥行きのある魅力的な空間へと変貌させることが可能です。
例えば、家族が集うリビングルームでは、まず天井に設置したシーリングライトで部屋全体を明るく照らします。その上で、ソファやテーブルの上などにペンダントライトを吊り下げることで、重点的に明るくしたい場所を照らし、さらに空間にリズムを生み出すことができます。また、壁にブラケットライトを取り付けることで、壁面を照らし出して空間の広がりを感じさせる効果も期待できます。読書など、特定の場所に光を集めたい場合は、角度や向きを調整できるダウンライトを補助照明として活用するのも良いでしょう。
照明の組み合わせ方一つで、部屋の雰囲気は大きく変わります。用途や空間に合わせて、光を操るように照明を配置することで、より快適で個性的な空間になるでしょう。
照明の種類 | 設置場所 | 効果 |
---|---|---|
シーリングライト | 天井 | 部屋全体を明るく照らす |
ペンダントライト | ソファやテーブルの上 | 重点的に明るくしたい場所を照らす 空間にリズムを生み出す |
ブラケットライト | 壁 | 壁面を照らし出して空間の広がりを感じさせる |
ダウンライト | 特定の場所 | 角度や向きを調整して光を集める |
年齢層への配慮
住宅をリフォームする際、照明計画はそこに住む人の年齢層に配慮することが大切です。快適で安全な暮らしを実現するために、それぞれの世代に適した照明の選び方や配置について考えていきましょう。
高齢者の場合、視力の衰えから、若い世代よりも多くの光を必要とします。そのため、部屋全体を明るく照らすために、照明の照度を高く設定することが重要です。具体的には、JIS照度基準では、高齢者が生活するリビングや寝室は150ルクス以上の明るさが推奨されています。また、床面の段差をなくし、廊下や階段には足元灯を設置するなど、つまずきにくい安全な照明計画を心掛けることも大切です。
一方、小さなお子様がいる場合は、目に優しい照明を選ぶことが重要です。蛍光灯よりも、白熱灯やLED照明の方が、光のちらつきが少なく、目に優しいと言われています。また、照明器具は、お子様の手の届かない高さに設置する、または、コードをしっかりと固定するなどして、安全に配慮しましょう。さらに、夜間のおむつ替えや授乳の際に便利なように、ベッドサイドに調光機能付きの照明を設置するのも良いでしょう。
世代 | 照明計画のポイント | 具体的な方法 |
---|---|---|
高齢者 | 視力低下に対応した明るい照明 | – 部屋全体の照度を高くする – JIS照度基準:リビングや寝室は150ルクス以上 – 足元灯の設置 – 段差をなくす |
子供 | 目に優しい照明と安全対策 | – ちらつきの少ない白熱灯やLED照明を選ぶ – 照明器具は手の届かない高さに設置 – コードをしっかりと固定 – 調光機能付き照明の設置 |
省エネ性能
住宅の省エネ対策として、照明器具の見直しは非常に有効です。従来の白熱電球に比べて、LED電球は消費電力が約8分の1と格段に少なく、電気代の節約に大きく貢献します。たとえば、1日8時間点灯する電球をLEDに交換すると、年間で約2,500円の節約になります。家族全員分の電球を交換すれば、さらに大きな節約効果が期待できます。また、LED電球は寿命が約4万時間と長く、白熱電球の約40倍に相当します。交換の手間が省けることも大きなメリットと言えるでしょう。さらに、LED電球は発熱量が少なく、夏の冷房効率の向上にも繋がります。地球温暖化対策が叫ばれる現代において、環境への負荷を低減するためにも、省エネ性能の高いLED照明への切り替えをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
消費電力 | LED電球は白熱電球の約8分の1 |
電気代節約効果 | 1日8時間点灯で年間約2,500円 |
寿命 | 約4万時間(白熱電球の約40倍) |
その他効果 | 交換の手間軽減、発熱量が少ないため冷房効率向上 |