空間のアクセントに！ニッチでおしゃれな住まいを実現

空間のアクセントに！ニッチでおしゃれな住まいを実現

リフォームについて知りたい

リフォームの雑誌で「ニッチ」っていう言葉を見かけたんですが、どういう意味ですか？

リフォーム専門家

「ニッチ」は、壁をちょっとへこませて、小物とか飾りを置くスペースを作ることだよ。たとえば、トイレに作ったニッチに、おしゃれな芳香剤を置いたりするんだ。

リフォームについて知りたい

へぇー、おしゃれですね！でも、ただ棚を置くのと何が違うんですか？

リフォーム専門家

ニッチは壁に埋め込むように作るから、棚みたいに場所を取らないし、すっきりした印象になるんだ。それに、ニッチ自体をデザインの一部にできるのも魅力だよ。

ニッチとは？

– ニッチのある暮らし

ニッチとは、壁の一部をへこませて作る、飾り棚のようなスペースのことです。まるで壁に埋め込まれた小さな空間のようにも見えます。

元々は西洋建築に見られた技術で、厚みのある壁に作られた彫像や花瓶などを飾るためのくぼみとして使われていました。特に古代ローマ建築で多く用いられ、「壁龕（へきがん）」と呼ばれることもあります。

現代の住宅においても、ニッチは空間のアクセントとして人気を集めています。

ニッチには、お気に入りの小物を飾ったり、写真立てを置いたり、季節の花を活けたりと、様々な使い方ができます。また、照明を埋め込むことで、柔らかな間接照明として、空間を演出することも可能です。

ニッチを設ける場所としては、リビングや寝室、玄関などが挙げられます。リビングの一角にニッチを設ければ、空間のアクセントになり、奥行きを感じさせることができます。寝室にニッチを設ける場合は、アロマキャンドルや間接照明を置くことで、リラックスできる空間を演出できます。玄関には、季節の花や小物を飾ることで、お客様を温かく迎え入れることができます。

ニッチは、空間を有効活用できるだけでなく、おしゃれな雰囲気を演出できるのも魅力です。新築やリフォームの際には、ニッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ニッチの形や種類

壁面に設けられた飾り棚や収納スペースとして人気のニッチですが、その形や種類は実に様々です。

ニッチの形として最も一般的なのは、柔らかな印象を与える半円形と、シンプルですっきりとした印象の長方形です。その他にも、個性的でモダンな空間を演出する正方形や、優美でエレガントな雰囲気を醸し出すアーチ形など、様々なバリエーションがあります。

特に、上部に半ドーム状の天井を設けたニッチは「コンチ」と呼ばれ、ヨーロッパの教会建築を彷彿とさせる、より格式高く華やかな印象を与えます。宗教画や彫刻を飾るのに最適です。

また、ニッチの床面にも注目してみましょう。ニッチの床を周囲の床よりも一段高くすることで、ディスプレイ効果を高め、より目を引くアクセントとなります。一方、周囲の床と同じ高さにすることで、空間全体に統一感が生まれ、すっきりとした印象を与えます。空間の広がりや用途に合わせて、床の高さも考慮することで、より理想的なニッチをデザインすることができます。

ニッチの活用例

壁面に設けられた奥行きのある空間、ニッチ。住宅のデッドスペースになりがちな場所を有効活用できるだけでなく、使い方次第で住まいに個性と彩りを与えてくれます。

リビングに設けたニッチは、まるで小さなギャラリーのように。お気に入りの写真や絵画を飾ったり、季節の花々を活けた花瓶を置くだけでも、空間のアクセントになります。間接照明を組み合わせれば、一層印象的な空間を演出できます。

トイレは、限られた空間だからこそ、ニッチの収納力が威力を発揮します。トイレットペーパーやタオル、掃除用品などを収納すれば、すっきりとした清潔感のある空間に。収納棚の代わりにニッチを活用することで、空間を広く見せる効果も期待できます。

玄関は、家の顔となる場所です。ニッチに季節の花やグリーン、アロマなどを飾れば、お客様を華やかに迎え入れることができます。また、お気に入りの小物を飾ったり、思い出の写真を飾ったりすることで、住む人の個性を表現するスペースとしても活用できます。

ニッチで空間をおしゃれに演出

壁面に設けられた奥まった空間であるニッチは、収納スペースとしての役割だけでなく、空間全体の雰囲気をガラリと変え、魅力を引き立てる効果も秘めています。

例えば、ニッチに間接照明を取り入れると、柔らかな光が空間を優しく包み込み、落ち着いた雰囲気を生み出すことができます。温かみのある光は、心を和ませ、くつろぎの空間を演出するのに最適です。

また、ニッチの色や素材を周囲の壁とは異なるものにすることで、空間に変化をもたらし、奥行きを感じさせることができます。白い壁に木目調のニッチを設ければ、空間が引き締まり、落ち着いた印象を与えるでしょう。反対に、鮮やかな色のタイルを貼れば、空間にアクセントが生まれ、華やかな印象になります。

このように、ニッチのデザイン次第で、空間全体の印象を大きく左右することができます。収納スペースとしてだけでなく、空間を彩るアクセントとして、ニッチのデザインを工夫してみてはいかがでしょうか。

ニッチを取り入れる際の注意点

壁のくぼみを活用した飾り棚や収納スペースであるニッチは、空間をおしゃれに有効活用できることから、近年多くの住宅で取り入れられています。しかし、ニッチを設置する際には、いくつか注意しておきたい点があります。

まず、ニッチの大きさや設置場所は、収納したい物や用途に合わせて慎重に検討する必要があります。小さすぎると物が置けなくなってしまい、収納スペースとしての役割を果たせません。反対に、大きすぎると、ニッチ自体がデッドスペースになってしまう可能性があります。事前に収納する物のサイズを測ったり、ニッチに何を飾りたいのか、イメージを具体的にしておくことが大切です。

また、ニッチは壁をくり抜いて作るため、壁の強度にも影響を与えます。強度が不十分な壁にニッチを設置してしまうと、地震の際に壁に亀裂が入ったり、最悪の場合、倒壊してしまう危険性もあります。そのため、ニッチを設置する前に、必ず専門家に相談し、構造上の問題がないか確認する必要があります。

さらに、ニッチを設置する際には、電気配線や水道管の位置にも注意が必要です。配線や配管に影響を与える場所にニッチを設置してしまうと、後々、電気工事や水道工事に支障をきたす可能性があります。ニッチを設置する前に、住宅の設計図を確認するなどして、配線や配管の位置を確認しておきましょう。