羽目板張りの基礎知識:種類と特徴を解説

羽目板張りの基礎知識:種類と特徴を解説

リフォームについて知りたい

リフォームのチラシで『羽目板を張る』っていうのを見たんですけど、羽目板って何ですか?

リフォーム専門家

羽目板っていうのは、壁に細い板をたくさん並べて張っていく仕上げ方法のことだよ。

イメージとしては、お風呂とかでよく見る、木の板が並んでいる壁を想像してみてごらん。

リフォームについて知りたい

ああ、なんとなくわかります!

でも、普通の壁と比べて何かいいことあるんですか?

リフォーム専門家

いいところに気がついたね!

羽目板は、見た目がオシャレになるだけじゃなくて、湿気を調整してくれたり、断熱効果を高めてくれたりするメリットもあるんだよ。

羽目板とは。

「羽目板」は、リフォームでよく聞く言葉の一つです。これは、壁に細い板を並べて貼る仕上げ方のことを指します。一枚だけ貼るのではなく、何枚も繋げて貼ることで、壁全体を仕上ます。細い板そのものを「羽目板」と呼ぶこともあります。この方法は、家の外側だけでなく、内側の壁にも使われます。一般的には、板を横に並べる「横羽目」という方法が多く見られます。他にも、「ドイツ下見板張り」や「南京下見板張り」といった方法があり、同じように細い板を使っても、貼り方によって仕上がりが大きく異なります。「縁下見板張り」といった方法もあります。板を横に並べるだけでなく、「縦羽目」といって、板を縦に並べる方法もあります。この場合、横羽目に比べて、板の幅が狭くなることが多いです。「本実張り」や「合決り張り」といった種類があります。板を重ねて貼るため、釘が見えなくなるのが特徴です。

羽目板張りとは

羽目板張りとは

– 羽目板張りとは羽目板張りとは、壁面に幅の狭い板を隙間なく並べて張っていく仕上げ方法のことです。一枚の大きな板を使うのではなく、複数の板を繋いでいくため、板と板の繋ぎ目が織りなす独特の連続模様が生まれます。この板一枚一枚も「羽目板」と呼ぶことがあります。羽目板張りは、その施工方法から、建物の構造体である柱や梁を隠してしまう「隠蔽工法」に分類されます。そのため、構造体の老朽化などの問題が見えにくくなってしまうという側面も持っています。しかし、一方で、木材ならではの温かみのある空間を演出しやすく、和室だけでなく、洋室やリビングなど、様々な部屋のデザインに馴染みやすいというメリットもあります。また、羽目板には、湿気を調整する調湿効果や断熱効果も期待できます。さらに、木材の種類や塗装方法によって、様々な質感や色合いを楽しむことができるのも魅力です。外壁に張る場合は、耐候性や防火性を高めたものを使用するなど、使用場所や目的に合わせて適切な羽目板を選ぶことが大切です。近年では、DIYでも扱いやすい羽目板も販売されており、手軽に部屋の雰囲気を変えたいという方にも人気が高まっています。

項目内容
定義壁面に幅の狭い板を隙間なく並べて張っていく仕上げ方法
特徴板と板の繋ぎ目が織りなす独特の連続模様
木材ならではの温かみのある空間を演出しやすい
和室だけでなく、洋室やリビングなど、様々な部屋のデザインに馴染みやすい
機能湿気を調整する調湿効果
断熱効果
種類木材の種類や塗装方法によって、様々な質感や色合いを楽しむことができる
外壁に張る場合は、耐候性や防火性を高めたものを使用
その他近年DIYでも扱いやすい羽目板も販売

横羽目板張り

横羽目板張り

– 横羽目板張り

住宅のリフォームでも人気の羽目板張り。その中でも、板を横に張る「横羽目」は、最も多く用いられる一般的な方法です。

横羽目板張りは、板と板を繋ぐ部分を工夫することで、隙間なく美しく仕上げることができます。板の片側には「実」と呼ばれる凸部が、反対側には「溝」と呼ばれる凹部が作られています。この実と溝を、互い違いに組み合わせていくことで、板同士がしっかりと噛み合い、隙間のない美しい壁が出来上がります。

「羽目」という言葉の由来は、この板の繋ぎ目にある「実」の部分にあります。

横羽目板張りは、視線の流れを水平方向に誘導するため、空間を実際よりも広く見せる効果も期待できます。そのため、マンションなど、比較的コンパクトな空間の設計にも適しています。

また、木材ならではの温かみのある風合いは、空間全体に落ち着いた雰囲気を与え、リラックスできる空間作りにも役立ちます。

項目説明
種類横羽目
特徴板の凸部と凹部を組み合わせて隙間なく張る方法
視線を水平方向に誘導し、空間を広く見せる効果
木材の温かみが、落ち着いたリラックスできる空間を作る
メリット美しい仕上がり
空間を広く見せる
温かみのある雰囲気
用途マンションなど、比較的コンパクトな空間

その他の横張り方法

その他の横張り方法

壁材として人気のある横張りの仕上げですが、板の組み合わせ方によって、横張りにも様々な種類があることをご存知ですか?

一般的な横張りは、板と板を重ねて張っていくため、重なった部分が水平なラインになります。

一方、「ドイツ下見板張り」は、板の重なり部分を斜めにカットしてから重ねていきます。
そうすることで、水平なラインではなく斜めのラインが強調され、陰影が生まれ、立体感が増した仕上がりになります。

また、「南京下見板張り」は、板の両端を斜めにカットして繋ぎ合わせていきます。
カットした部分がV字型に繋がるため、シャープですっきりとした印象になります。

和風の住宅にしたい場合は、「縁下見板張り」がおすすめです。
これは、板の端に縁飾りをつけて張っていく方法です。
縁飾りがアクセントになり、和風建築にもよく馴染みます。

このように、横張りといっても様々な種類があります。
それぞれの仕上がりの違いを理解して、ご自宅の雰囲気に合った横張りを選びましょう。

種類特徴仕上がりイメージ
一般的な横張り板と板を重ねて張る。水平なラインが強調された仕上がり。
ドイツ下見板張り板の重なり部分を斜めにカットして重ねる。斜めのラインが強調され、陰影が生まれ、立体感が増した仕上がり。
南京下見板張り板の両端を斜めにカットして繋ぎ合わせる。カットした部分がV字型に繋がるため、シャープですっきりとした印象。
縁下見板張り板の端に縁飾りをつけて張る。縁飾りがアクセントになり、和風建築にも馴染む。

縦羽目板張り

縦羽目板張り

– 縦羽目板張り

-# 縦羽目板張り

壁や天井に板を張る仕上げ方として、横向きに張る「横羽目」に対して、縦向きに張るものを「縦羽目」と呼びます。

縦羽目は、視覚的に縦方向のラインが強調されるため、空間を実際よりも高く見せる効果があります。そのため、天井が低い、あるいは、狭さを感じる空間にも適しています。また、縦のラインが空間を引き締めてくれるので、すっきりとした印象を与えることもできます。

横羽目に比べて、縦羽目は板の幅が狭くなる傾向があります。これは、横張りの場合、一枚の板の長さが部屋の高さにほぼ等しくなるのに対し、縦張りの場合は部屋の幅に合わせるためです。

縦羽目板張りは、和室だけでなく、洋室にもよく用いられます。木材の種類や塗装方法によって、様々な雰囲気の空間を演出することが可能です。

項目内容
種類縦羽目
効果空間を高く見せる, すっきりとした印象
適した空間天井が低い、あるいは、狭さを感じる空間
板の幅横羽目に比べて狭くなる傾向
用途和室、洋室

縦羽目の種類

縦羽目の種類

– 縦羽目の種類壁や天井に木材を張る仕上げ方として人気が高い縦羽目ですが、実はその張り方には種類があります。大きく分けて「本実張り」と「合決り張り」の二つがあり、それぞれに異なる特徴があります。-# 本実張り「本実張り」は、板の片側にのみ出っ張った部分(実)を設け、反対側は溝を作らずに釘で固定する方法です。木材の自然な風合いを活かした仕上がりとなるため、 rustic な雰囲気や重厚感が求められる空間に最適です。また、他の種類に比べて施工が比較的容易で、費用を抑えられるというメリットもあります。ただし、釘頭が露出するため、デザイン的に気になる場合は、隠し釘を用いるなどの工夫が必要です。-# 合決り張り一方、「合決り張り」は、板の両側に実と溝を交互に設け、互いに噛み合わせるようにして張っていく方法です。そのため、仕上がりがすっきりとして美しく、洗練された印象を与えます。また、釘が見えないため、モダンな空間にも馴染みやすいという利点があります。ただし、本実張りに比べて施工に手間がかかり、費用も高くなる傾向があります。このように、縦羽目の種類によって見た目や費用、施工の難易度が異なります。空間の雰囲気や予算、求める仕上がりに合わせて適切な種類を選ぶようにしましょう。

項目本実張り合決り張り
特徴板の片側だけに実がある。木材の自然な風合い。板の両側に実と溝があり、互いに噛み合わせる。すっきりとした仕上がり。
雰囲気rustic、重厚感洗練、モダン
施工難易度比較的容易手間がかかる
費用安価高価
その他釘頭が見えるため、気になる場合は隠し釘が必要。釘が見えない。
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