失敗しない壁紙選び!種類と基準を知って快適な空間を
リフォームについて知りたい
先生、「壁装材」の品質規定に、ISM規定、RAL基準、エコマークなどがあると習ったのですが、それぞれどのようなものですか?
リフォーム専門家
良い質問ですね!それぞれ壁紙の品質を保証する基準になっています。ISMは日本の基準、RALはドイツの基準です。エコマークは環境への配慮を表していますね。
リフォームについて知りたい
なるほど。ISMは日本、RALはドイツの基準なんですね。エコマークは環境に優しい壁紙ということですか?
リフォーム専門家
その通りです。エコマークは、材料や製造過程、廃棄に至るまで環境への負荷が少ないと認められた製品につけられます。
壁装材とは。
部屋の模様替えに使う「壁装材」には、ビニル製、布製、紙製、石膏ボードのようなものなど、色々な種類があります。これらは主に、家の壁や天井をきれいに仕上げるために、下地の表面に貼り付けて使います。壁紙の品質を示すマークには、「イズム規定」「ラルマーク基準」「エコマーク」「SV規格」などがあります。ここでは、「イズム規定」「ラルマーク基準」「エコマーク」について説明します。
壁装材の多様な種類
– 壁装材の多様な種類住宅の顔となる壁。その壁を彩る壁装材は、部屋の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。一口に壁装材と言っても、その種類は実に様々です。ここでは、代表的な壁装材の特徴を詳しく見ていきましょう。まず、住宅で最も多く使われているのがビニル壁紙です。ビニル壁紙の最大の特徴は、その耐久性の高さにあります。表面がビニールでコーティングされているため、水拭き掃除が可能です。キッチンや浴室など、水汚れが気になる場所にも安心して使用できます。また、色や柄の種類が豊富なのも魅力です。個性的な空間作りにも役立ちます。次に紹介するのは、織物壁紙です。その名の通り、布を素材とした壁紙で、高級感と温かみが特徴です。織物特有の凹凸のある質感が、空間に豊かな表情を与えてくれます。リビングや寝室など、くつろぎの空間を演出したい場合に最適です。ただし、ビニル壁紙と比べるとデリケートな素材のため、丁寧な取り扱いが必要です。和室に最適なのが、紙壁紙です。紙本来の風合いを生かした、シンプルながらも味わい深い表情が魅力です。通気性と吸湿性に優れているため、日本の気候に適しています。近年では、和紙だけでなく、洋紙を用いたものや、撥水加工を施したものなど、様々な種類の紙壁紙が登場しています。最後に、近年注目を集めているのが、無機質壁紙です。ガラス繊維や珪藻土などを原料とした壁紙で、防火性や防汚性に優れているのが特徴です。また、有害物質を含まないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使用できます。このように、壁装材にはそれぞれに特徴があります。部屋の用途や雰囲気、機能性などを考慮して、最適なものを選びましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめ場所 |
---|---|---|---|---|
ビニル壁紙 | 表面がビニールでコーティングされている | 耐久性が高い、水拭き掃除が可能、色や柄の種類が豊富 | – | キッチン、浴室など |
織物壁紙 | 布を素材とした壁紙 | 高級感と温かみが特徴、凹凸のある質感が空間に豊かな表情を与える | ビニル壁紙と比べるとデリケート | リビング、寝室など |
紙壁紙 | 紙本来の風合いを生かした壁紙 | シンプルながらも味わい深い表情、通気性と吸湿性に優れている | – | 和室 |
無機質壁紙 | ガラス繊維や珪藻土などを原料とした壁紙 | 防火性や防汚性に優れている、有害物質を含まない | – | 小さなお子さんやペットがいる家庭 |
品質を見極めるための基準
– 品質を見極めるための基準
住宅の雰囲気を大きく左右する壁紙。色や柄だけでなく、品質にもこだわって選びたいものです。しかし、いざ壁紙を選ぼうとすると、その種類や機能の多さに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、壁紙選びの際に注目したい品質を見極めるための基準について解説します。
まず、壁紙の品質を示す基準として、日本壁紙工業会が制定したISM規定があります。この規定では、壁紙の品質を★の数で等級分けしており、★1つから3つまで設定されています。★の数が多いほど、耐摩耗性や耐光性などが高く、高品質であることを示しています。壁紙を選ぶ際には、この★マークを参考にすると良いでしょう。
また、環境や健康への影響を考慮した壁紙選びも大切です。近年注目されているのが、ドイツで生まれたRALマーク基準です。これは、壁紙の材料や製造過程における環境負荷や人体への影響を厳しくチェックした基準です。RALマークを取得した壁紙は、シックハウス症候群の原因となる有害物質の放出量が少ないことが証明されており、安心して使用できます。
さらに、環境負荷の低減に貢献したいという方には、エコマークを取得した壁紙もおすすめです。エコマークは、製品の製造から廃棄に至るまで、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品につけられるマークです。エコマークを取得した壁紙を選ぶことは、地球環境の保護にもつながります。
基準 | 説明 |
---|---|
日本壁紙工業会 ISM規定 | 壁紙の品質を★の数で等級分け (★1つ~3つ)。★の数が多いほど、耐摩耗性や耐光性などが高く、高品質。 |
ドイツ RALマーク基準 | 壁紙の材料や製造過程における環境負荷や人体への影響を厳しくチェックした基準。シックハウス症候群の原因となる有害物質の放出量が少ない。 |
エコマーク | 製品の製造から廃棄に至るまで、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品につけられるマーク。 |
安心安全な壁紙選びのために
近年、住宅の高気密化が進む一方で、建材から発生する化学物質による健康被害が問題視されています。目に見えない脅威から家族を守るためには、使用する建材の安全性についてよく検討する必要があります。
特に、部屋の広い面積を占める壁紙は、空気環境に大きな影響を与えます。壁紙を選ぶ際には、見た目の美しさだけでなく、有害物質の放散量が少ない安全性の高い製品を選ぶことが大切です。
壁紙の安全性を示す基準の一つに、SV規格があります。これは、国内の主要壁紙メーカーが加盟するSV協会が制定したもので、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物などの放散量に応じて、壁紙を星の数でランク付けしています。星の数が多いほど安全性の高い製品であることを示しており、消費者はこのランクを参考に、安心して使用できる壁紙を選ぶことができます。
快適で健康的な住まいを実現するために、壁紙選びの際には、SV規格のような信頼できる基準を参考に、安全性を重視した選択を心がけましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
問題点 | 住宅の高気密化が進む一方で、建材の化学物質による健康被害が問題視されている。 |
対策 | 使用する建材、特に壁紙の安全性を検討する。 |
壁紙選びのポイント | 見た目の美しさだけでなく、有害物質の放散量が少ない安全性の高い製品を選ぶ。 |
参考基準 | SV規格 – 国内主要壁紙メーカーが加盟するSV協会が制定 – ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物などの放散量に応じて星の数でランク付け – 星が多いほど安全性の高い製品 |
用途に合わせた壁紙選びを
住まいの顔とも言えるリビングルームには、明るく開放的な雰囲気を演出する壁紙を選びましょう。白や薄いベージュなど、明るい色合いの壁紙を選ぶと、部屋全体が広く感じられます。また、木目調の壁紙を選べば、温かみのある落ち着いた空間になるでしょう。
寝室は、一日の疲れを癒し、心地よい眠りにつくための大切な空間です。寝室には、心を落ち着かせる効果のある淡いブルーやグリーンなど、寒色系の壁紙がおすすめです。これらの色は、気持ちをリラックスさせてくれる効果も期待できます。柄物を選ぶ場合は、シンプルな模様のものを選ぶと良いでしょう。
子供部屋には、子供の発想力や創造力を育む、カラフルで遊び心のある壁紙を選びましょう。例えば、動物や乗り物のイラストが描かれた壁紙や、カラフルな星柄の壁紙などが人気です。また、黒板のように落書きできる壁紙を選べば、子供が自由に絵を描いたり、文字を書いたりして楽しむことができます。
部屋 | 壁紙のポイント | 色の例 | 柄の例 |
---|---|---|---|
リビング | 明るく開放的な雰囲気 | 白、薄いベージュ | 木目調 |
寝室 | 心を落ち着かせる効果、リラックスできる | 淡いブルー、グリーン | シンプルな模様 |
子供部屋 | 子供の発想力や創造力を育む、遊び心 | カラフル | 動物、乗り物、星柄、落書きできる壁紙 |
専門家のアドバイスも活用
お部屋の雰囲気を一新する上で重要な役割を担う壁紙ですが、いざ選ぶとなると、その種類やデザインの豊富さに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。色や柄だけでなく、素材や機能性も多岐にわたるため、どんな壁紙を選べばいいのか分からず、途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、リフォーム業者やインテリアコーディネーターといった専門家に相談してみることをおすすめします。専門家は、豊富な知識と経験を活かし、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な壁紙選びをサポートしてくれます。
例えば、部屋の広さや形、窓の位置や大きさ、照明の種類や明るさなどを考慮し、部屋全体が明るく開放的に見える壁紙、落ち着きのある雰囲気を演出する壁紙など、お客様の理想の空間作りに最適な壁紙を提案してくれます。また、家具やカーテンとのコーディネートについてもアドバイスをもらえるので、統一感のある空間にすることができるでしょう。
さらに、壁紙の施工方法や注意点、メンテナンス方法なども丁寧に教えてくれるので、安心してリフォームを進めることができます。壁紙選びに迷った際は、ぜひ専門家の力を借りて、理想の空間を実現してください。