住宅の顔!庇の種類と選び方

住宅の顔!庇の種類と選び方

リフォームについて知りたい

リフォームのチラシで「庇(ひし)」って言葉を見たんですが、どんなものですか?

リフォーム専門家

「庇」は、窓や玄関などの開口部の外側上部に取り付ける、小さな屋根のようなものだよ。雨や日差しを遮ってくれる役割があるんだ。

リフォームについて知りたい

屋根みたいで、家の外壁から少しだけ出てる部分ですね。どんな種類があるんですか?

リフォーム専門家

そうだね。素材や形で色々な種類があるけど、コンクリートでできたシンプルな形の「ろく庇」や、木材を使って家のデザインに合わせて作られる「腕木庇」などがあるよ。

庇とは。

家の窓やドアなどの上についている、雨をよけるための小さな屋根のことを「庇(ひさし)」といいます。
「庇」には、主にコンクリートなどの壁でできた最近の家に多い「ろく庇」と、日本の昔からの作り方で建てられた家に多く、デザイン的にも凝っていることが多い「腕木庇」の二つがあります。
また、最近は、アルミやステンレスで作られた、簡単に取り付けられる「庇」も出てきています。

庇の役割とは

庇の役割とは

庇とは、窓や玄関などの開口部のすぐ上に設けられる、小さな屋根のような部分を指します。住宅のデザインにおいて、庇は単なる装飾ではなく、快適な住環境を守るために重要な役割を担っています。

まず、庇は雨や風から家を守る働きがあります。屋根から流れ落ちる雨水が窓や壁に直接当たることを防ぎ、雨漏りや外壁の劣化を予防します。また、強い日差しを遮ることで、室内温度の上昇を抑え、冷房効率を高める効果も期待できます。夏場は庇があることで涼しく過ごすことができ、冷房の使用頻度を減らすことにも繋がります。

さらに、庇は日差しを調整することで、家具や床の日焼けを防ぐ役割も果たします。長時間直射日光にさらされると、家具や床の色褪せや変色の原因となりますが、庇があることで、大切な家具を長く綺麗な状態で保つことができます。

このように、庇は家の寿命を延ばし、快適な室内環境を実現するために欠かせない存在と言えるでしょう。

庇の機能効果
雨よけ– 雨水が窓や壁に直接当たるのを防ぐ
– 雨漏りや外壁の劣化を予防
日よけ– 室内温度の上昇を抑え、冷房効率を高める
– 家具や床の日焼けを防ぐ

庇の種類

庇の種類

– 庇の種類住宅の顔とも言える庇には、大きく分けて「ろく庇」と「腕木庇」の二つの種類があります。-# ろく庇ろく庇は、コンクリートやモルタルなどを使用した近代的な住宅でよく見られる庇です。壁から水平に突き出したシンプルな構造が特徴で、すっきりとした現代的な印象を与えます。そのため、シンプルモダンやミニマルといったすっきりとしたデザインの住宅によく合います。また、構造が単純であるため、比較的安価に設置できるという利点もあります。-# 腕木庇腕木庇は、古くから日本の伝統的な建築で用いられてきた庇です。「腕木」と呼ばれる木材や金属製の支柱で庇を支える構造で、軒先を深く出すことで、夏の強い日差しや雨を効果的に遮ることができます。軒を深く出すことで、夏は涼しい木陰を作り出し、冬は太陽の光を室内に取り込むことができます。また、装飾性に優れており、和風建築はもちろんのこと、洋風建築や現代建築にも独特の風格を添えることができます。さらに、庇の下にベンチを設けたり、植物を飾ったりすることで、軒下空間を有効活用することもできます。

種類特徴メリットデメリットおすすめの家
ろく庇– コンクリートやモルタル製のシンプルな構造
– 壁から水平に突き出した形状
– 近代的な印象
– 比較的安価
– 日差しや雨を遮る効果が低い
– 軒下空間が狭い
シンプルモダン、ミニマル
腕木庇– 木材や金属製の支柱で庇を支える構造
– 軒先を深く出すことができる
– 日差しや雨を効果的に遮る
– 装飾性に優れている
– 軒下空間を有効活用できる
– ろく庇に比べて高価
– 構造が複雑なため、設置に時間がかかる場合がある
和風建築、洋風建築、現代建築

素材による違い

素材による違い

住宅の顔とも言える庇は、雨や日差しを遮るだけでなく、外観の印象を大きく左右する重要な要素です。そして、庇の表情を決める上で欠かせないのが、素材選びです。

近年人気を集めているのが、アルミやステンレスなどの金属製の庇です。金属製の庇の最大の魅力は、その軽さと丈夫さにあります。木材に比べて軽量なため、建物の構造に負担をかけにくく、設置も容易です。また、耐久性にも優れているので、長期間にわたって美観を保つことができます。さらに、サビに強いという特徴も大きなメリットです。風雨にさらされることの多い庇にとって、サビにくさは重要なポイントと言えるでしょう。

一方、伝統的な木材の庇は、金属にはない自然素材ならではの温かみが魅力です。年月を経るごとに味わいを増していく、経年変化を楽しむことができます。和風建築の住宅にはもちろんのこと、洋風建築の住宅に木材の庇を取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出することもできます。

このように、庇の素材にはそれぞれ異なる特徴があります。住宅のデザインや好みに合わせて、最適な素材を選びましょう。

素材メリットデメリットその他
金属製
(アルミ、ステンレスなど)
・軽量で建物に負担をかけにくい
・設置が容易
・耐久性に優れている
・サビに強い
・金属特有の冷たい印象がある場合がある近年人気
木材・自然素材ならではの温かみがある
・経年変化を楽しめる
・落ち着いた雰囲気を演出できる
・定期的なメンテナンスが必要
・金属製に比べると重量がある
伝統的な素材

庇を選ぶ上での注意点

庇を選ぶ上での注意点

– 庇を選ぶ上での注意点住宅の顔とも言える玄関を雨風から守ったり、夏の強い日差しを遮る役割を果たす庇。しかし、住宅のデザイン性だけを重視して庇を選んでしまうと、後々後悔することになりかねません。快適で機能的な住まいを実現するためにも、庇選びでは家のデザインだけでなく、周辺環境や機能面も考慮することが重要になります。まず考慮すべきは、敷地の条件です。日当たりの良い場所であれば、深い庇を設置することで、夏場の強い日差しを遮り、室内温度の上昇を抑え、冷房効率の向上に繋がります。一方、冬場に日照時間が短い、日当たりの悪い場所では、庇が長すぎると、室内に日が差し込む時間が減り、暗くなってしまう可能性があります。このような場所では、日差しを遮りすぎることのないよう、庇の奥行きや形状を工夫する必要があります。次に考慮すべきは、風の影響です。風の強い地域では、庇が風を受けて大きく揺さぶられ、破損してしまう可能性も考えられます。このような地域では、風圧に強い構造の庇を選ぶ、風を逃がすような形状の庇を選ぶなど、風の影響を最小限に抑える工夫が大切です。庇の素材選びも重要な要素です。近年では、軽量で耐久性に優れたアルミ製の庇が人気ですが、その他にも、天然木の温かみが魅力の木製庇、デザインの自由度が高い鉄骨造の庇など、様々な素材の庇があります。それぞれの素材の特徴を理解し、住宅のデザインや周辺環境に合ったものを選ぶようにしましょう。

考慮点詳細
敷地の条件– 日当たりの良い場所:深い庇で日差しを遮り、室内温度の上昇を抑える
– 日当たりの悪い場所:庇の奥行きや形状を工夫し、日差しを遮りすぎないようにする
風の影響– 風の強い地域:風圧に強い構造や風を逃がす形状の庇を選ぶ
素材選び– アルミ製:軽量で耐久性に優れる
– 木製:天然木の温かみが魅力
– 鉄骨造:デザインの自由度が高い

庇で快適な住まいを実現

庇で快適な住まいを実現

住宅の顔とも言える外観を美しく彩りながら、日々の暮らしを快適にする上で、は重要な役割を担っています。強い日差しや風雨から住まいを守り、快適な居住空間を生み出すだけでなく、家の印象を大きく左右する要素の一つと言えるでしょう。

庇は、夏の強い日差しを遮り、室内温度の上昇を抑える効果があります。直射日光を防ぐことで、冷房効率も高まり、省エネにも繋がります。また、雨風から窓や壁を守ることで、建物の劣化を防ぐ効果も期待できます。外壁の汚れを防ぎ、美観を保つ上でも役立ちます。

庇の形状や素材は、住宅のデザインや周辺環境に合わせて選ぶことが重要です。和風住宅には、瓦屋根に合わせた切妻屋根の庇が、洋風住宅には、シンプルな片流れ屋根の庇が調和するでしょう。素材も、木材や金属、タイルなど、様々な種類があります。

新築はもちろん、リフォームで庇を設置することも可能です。家のデザインやライフスタイルに合わせた庇を選ぶことで、より快適で暮らしやすい住まいを実現できます。専門業者に相談し、最適な庇を設置しましょう。

項目内容
機能– 日差し遮り、室内温度上昇抑制
– 雨風から窓や壁保護
– 外壁の汚れ防止
メリット– 快適な居住空間
– 省エネ
– 建物の劣化防止
– 美観維持
形状・素材– 住宅のデザインや周辺環境に合わせる
– 和風住宅:切妻屋根
– 洋風住宅:片流れ屋根
– 素材:木材、金属、タイルなど
設置– 新築・リフォームどちらも可能
– 専門業者に相談
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