水栓金具選びのポイント：ミキシング式とは？

水栓金具選びのポイント：ミキシング式とは？

リフォームについて知りたい

先生、リフォームのチラシで『ミキシング式』って言葉を見たんですが、どんなものですか？

リフォーム専門家

それはお風呂場などで使う、お湯と水を混ぜて温度調節する水栓金具のことだよ。レバーひとつで温度調節ができるものが多いかな。

リフォームについて知りたい

へえ〜。でもそれって、今家にある蛇口と同じように思えるんですけど…。

リフォーム専門家

確かに見た目は似ているね。ミキシング式は、お湯と水の混合比率を自分で調節するんだけど、水圧の影響を受けやすいのが特徴なんだ。だから、シャワー中に急に水圧が変わると温度も変わってしまうことがあるんだよ。

快適なバスタイムを実現する水栓金具選び

毎日の疲れを癒し、心身をリラックスさせてくれる大切なバスタイム。その快適性を大きく左右する要素の一つが水栓金具です。浴室や洗面所の改修を検討する際、水栓金具選びはデザイン性だけでなく、使い心地や安全性にも関わる重要なポイントとなります。

今回は、数ある水栓金具の種類の中でも、「混合栓」と呼ばれるタイプに注目しましょう。混合栓は、お湯と水を混ぜて温度調節を行う蛇口のことで、多くの家庭で採用されています。その中でも、特に「ミキシング式」と呼ばれるタイプは、レバー一つで温度や水量を簡単に調節できるため、近年人気が高まっています。従来型の湯と水のハンドルを別々に操作するタイプに比べ、操作性が向上し、無駄な水量を抑えられるというメリットがあります。

しかし、ミキシング式は構造が複雑なため、従来型に比べて価格が高くなる傾向があります。また、修理が必要になった場合も、部品交換などが複雑になる場合があり、費用がかさむ可能性も考慮する必要があります。

このように、ミキシング式水栓にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。快適なバスタイムを実現するためには、自身のライフスタイルや予算、浴室の雰囲気に合った水栓金具を選ぶことが大切です。専門業者に相談しながら、最適な水栓金具を選び、快適なバスタイムを実現しましょう。

ミキシング式の特徴

– ミキシング式の特徴ミキシング式水栓金具の最大の特徴は、お湯と水を混ぜるためのハンドルが一つしかないという点です。この一つのハンドルを左右に動かすだけで、お湯と水の割合を自在に変えられます。例えば、ハンドルを右に回せばお湯の割合が増し、左に回せば水の割合が増えるといった具合です。このシンプルな構造のおかげで、片手でも簡単に水温や水量を調整できるというメリットがあります。小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも使いやすいという点も魅力です。また、従来の蛇口のように、お湯と水のハンドルを別々に操作する必要がないため、操作が非常に簡単

サーモスタット式との違い

– サーモスタット式との違い浴室のシャワー水栓などでよく耳にする「ミキシング式」と「サーモスタット式」。どちらも、お湯と水の混合比率を調整して好みの温度に設定できるという点では共通しています。しかし、その仕組みや機能には、いくつかの違いがあります。ミキシング式は、レバー操作のシンプルさが魅力ですが、水圧や水流の変化の影響を受けやすいという側面があります。例えば、キッチンで洗い物をしている最中にトイレの洗浄水が流れると、水圧が変化し、シャワーの温度が急変することがあります。一方、サーモスタット式は、内部にサーモスタットと呼ばれる温度調節装置が組み込まれています。この装置が、水温を常に監視し、水圧や水流が変化しても、設定温度を保つように自動で湯水の混合比率を調整してくれるのです。つまり、サーモスタット式は、より安定した温度で快適に入浴したい、急な温度変化による不快感を避けたいという方におすすめの機能と言えるでしょう。

ミキシング式のメリット

– ミキシング式のメリットミキシング式水栓は、お湯と水をあらかじめ混ぜて温度調節を行う方式で、比較的安価で設置しやすいという大きなメリットがあります。そのシンプルな構造ゆえに、他の高機能なタイプと比較して価格が抑えられているため、手軽に導入しやすい点が魅力です。また、操作が簡単という点も見逃せません。温度調節は一つのハンドルを左右に動かすだけなので、機械操作が苦手な方や、小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも直感的に扱うことができます。これは、浴室での安全性を高める上でも重要な要素と言えるでしょう。さらに、ミキシング式は湯温の変化が少ないという利点もあります。お湯と水をあらかじめ混合することで、急激な温度変化を防ぎ、安定した温度のお湯を供給することができます。これは、快適なバスタイムを実現するだけでなく、やけどなどのリスクを低減することにもつながります。

ミキシング式のデメリット

– ミキシング式のデメリットミキシング式給湯器は、お湯と水を混ぜて温度調節を行うため、水圧や水の流れ方の影響を受けやすいというデメリットがあります。例えば、シャワーを浴びている時に、キッチンで洗い物を始めるとします。すると、水道の蛇口に流れる水の量が変わり、水圧が変化します。この時、ミキシング式給湯器では、設定温度を保つために、お湯と水の混合比率を調整しようとします。しかし、急激な水圧変化に対応しきれず、設定温度からズレてしまうことがあるのです。特に、多くの人が住み、複数の水栓を同時に使うことが多いマンションなどでは、水圧の変化が起こりやすく、ミキシング式給湯器のデメリットが顕著に現れる可能性があります。そのため、常に安定した温度のお湯を使いたい、家族が多く同時に水回りを使うことが多いといった場合は、ミキシング式給湯器以外の選択肢も検討する必要があると言えるでしょう。

まとめ

今回の記事では、浴室用水栓金具の中でも、特に広く普及しているミキシング式水栓金具について、その特徴やメリット・デメリットを詳しく解説しました。

ミキシング式水栓金具は、価格が手頃で、操作が簡単であることが大きな魅力です。誰でも簡単に温度調節や流量調整ができるため、浴室設備に詳しくない方や、小さなお子さんからお年寄りまで、家族全員にとって使いやすいタイプと言えるでしょう。

一方で、ミキシング式水栓金具は、水圧や水流の影響を受けやすいという側面も持ち合わせています。そのため、集合住宅の高層階など、水圧が低い環境では、十分な水量や水圧を得られない場合があります。

水栓金具を選ぶ際には、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自身のライフスタイルや使用環境に合ったタイプを選ぶことが大切です。快適で安全なバスタイムを実現するために、今回の情報をぜひ参考にしてみてください。