放置は危険！特定空家等とは？

放置は危険！特定空家等とは？

投資初心者

先生、「特定空家等」って、どんな家のことか教えてください。

投資研究者

簡単に言うと、倒壊の危険性があったり、不衛生な状態だったりして、周りの人に迷惑をかける可能性のある空き家のことだよ。市町村が法律に基づいて指定するんだ。

投資初心者

周りの人に迷惑をかける可能性がある、というと？

投資研究者

例えば、家が古くなって倒れそうで危なかったり、ゴミが溜まって不衛生な状態になっていたりすると、近所の人は困ってしまうよね。 そうならないように、特定空家等に指定された所有者には、市町村が家の修繕や撤去などを促すことができるんだよ。

特定空家等の定義とは？

「特定空家等」とは、ずばりそのまま放置しておくと、周囲の環境に悪影響を及ぼす可能性のある空き家のことを指します。
具体的には、倒壊の危険性がある、犯罪の温床となる可能性があるなど、一定の基準を満たした空き家が、市町村によって「特定空家等」に指定されることになります。
そして、この「特定空家等」に指定されると、所有者は改善のための措置を取ることが義務付けられ、従わない場合は罰則が科される場合もあるのです。

特定空家等に指定される基準

適切な管理が行われていない空家は、放置されることで様々な問題を引き起こす可能性があります。そこで、周辺環境に悪影響を及ぼす可能性のある状態の空家を「特定空家等」として指定し、所有者に対して適切な管理を促す制度があります。

では、どのような空家が「特定空家等」に指定されるのでしょうか？ 大きく分けて、次の２つの基準のどちらかを満たす場合に指定される可能性があります。

１つ目は、「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態」です。 具体的には、屋根や外壁が崩落しそうな状態や、建物が著しく傾斜している状態などが該当します。

２つ目は、「周辺の生活環境の保全を図るために必要がある状態」です。 例えば、ゴミの放置や雑草の繁茂によって害虫が発生したり悪臭が発生したりする状態、適切な管理が行われずに犯罪に利用されるおそれがある状態などが挙げられます。

これらの基準は、各自治体が条例で定めています。そのため、具体的な内容は各自治体によって異なる場合があるので注意が必要です。

特定空家等に指定されるとどうなる？

特定空家等に指定されると、所有者は様々な不利益を被ることになります。まず、行政から助言・指導の対象となり、改善勧告に従わない場合は命令を受ける可能性があります。さらに、それでも改善が見られない場合は、氏名や住所が公表されることもあります。また、固定資産税の税優遇が受けられなくなるなど、経済的な負担も増えます。最悪の場合、行政によって強制解体される可能性もあり、その費用は所有者が負担しなければなりません。このように、特定空家等に指定されると、所有者にとって大きな負担となるため、適切な管理や活用が求められます。

住宅用地特例からの除外

適切な管理が行われないまま放置された空家は、景観の悪化や犯罪の発生、衛生上の問題など、様々な問題を引き起こす可能性があります。このような「負」の遺産と化してしまう前に、早め早めの対策を講じることが重要です。

特定空家等に指定されると、様々なペナルティが課されます。その一つが「住宅用地特例からの除外」です。この特例は、住宅を建てるための土地にかかる固定資産税を軽減するものです。しかし、特定空家等に指定されると、この特例が適用されなくなり、高額な固定資産税を支払わなければならなくなる可能性があります。

この措置は、放置された空家の発生を抑制し、適切な管理を促すことを目的としています。空家を放置することで、経済的な負担が増えることを認識し、所有者としての責任を改めて考えましょう。

空き家の適正管理の重要性

空き家は、適切に管理されていなければ、私たちの暮らしにとって様々なリスクをもたらす可能性があります。例えば、老朽化した建物は、倒壊の危険性があり、周辺住民に危害を加えてしまうかもしれません。また、雑草が生い茂ったり、ゴミが散乱したりすることで、害虫の発生源となり、衛生環境を悪化させる可能性もあります。さらに、空き家は犯罪に利用されやすく、放火や不法侵入などのリスクも高まります。このような事態を避けるためには、空き家の所有者は、責任を持って適切な管理を行うことが重要です。