空間のアクセントに！底目板天井の魅力

空間のアクセントに！底目板天井の魅力

リフォームについて知りたい

先生、『底目板天井』ってどんな天井ですか？ リフォームの雑誌で見たんですけど、よく分からなくて。

リフォーム専門家

ああ、あの天井ね。普通の天井とはちょっと違う雰囲気になるから、リフォームで人気があるんだよ。天井板をぴったりくっつけるんじゃなくて、少しだけ隙間を開けるんだ。

リフォームについて知りたい

隙間を開けるんですか？ そこから天井裏が見えちゃったりしないんですか？

リフォーム専門家

大丈夫。隙間から天井裏が見えるんじゃなくて、そこに細い板を貼るんだよ。その板を『目板』って言うんだけど、それがアクセントになっておしゃれに見えるんだ。

底目板天井とは？

– 底目板天井とは？底目板天井は、別名「目透かし天井」とも呼ばれる、日本の伝統的な天井仕上げの一つです。一見すると普通の板張りの天井に見えますが、よく見ると天井板と天井板の間にわずかな隙間が設けられており、そこに細い板が張られています。この細い板を「敷目板」と呼び、天井板の隙間から見える敷目板が、まるで目に透かされているように見えることから、「目透かし天井」と呼ばれるようになったと言われています。底目板天井の特徴は、なんといってもその隙間から生まれる光の陰影です。日中は上から差し込む太陽の光が、夜は照明の光が、隙間から差し込み、天井に美しい模様を描き出します。この陰影が空間に奥行きとリズムを生み出し、落ち着いた和の雰囲気を演出してくれるため、古くから日本家屋で愛されてきました。また、底目板天井は、見た目の美しさだけでなく、機能面にも優れています。隙間があることで、天井裏の換気が良くなり、湿気がこもりにくくなるため、カビの発生を抑えたり、建物の寿命を延ばしたりする効果も期待できます。さらに、天井板をすべて密着させて張るよりも、木材の使用量を減らせるため、環境にも優しいという側面もあります。

開放感と高級感を演出

天井に敷き詰められた板の隙間から、その上の空間がほんのりと覗く様子は、まるで家の中にいながら空の広がりを感じさせるかのようです。実際の天井よりも高く感じられるため、部屋全体に開放感が生まれ、広々とした空間を演出することができます。また、規則正しく並んだ板は、それだけで美しい模様を描き出し、空間にリズムと奥行きを与えます。木材そのものが持つ優しい風合いと相まって、洗練された上品な印象を与え、まるで高級旅館のような雰囲気を楽しむことができます。

敷目板天井の魅力は、その開放感と高級感だけにとどまりません。木材ならではの温かみは、部屋全体を優しく包み込み、落ち着きのある空間を生み出します。

このような魅力から、敷目板天井は、伝統的な和室だけでなく、現代的なリビングや寝室など、様々な部屋に取り入れられています。和の空間にはもちろんのこと、洋風の空間にも自然と溶け込み、独特の雰囲気を醸し出すことができます。

デザインの幅広さも魅力

敷目板天井の魅力は、デザインの自由度の高さにあります。敷目板の素材、色、幅、間隔などを変えることで、個性的な空間を演出できます。

まず、木材の種類によって、部屋の雰囲気は大きく変わります。例えば、杉や檜などの針葉樹を使えば、温かみのある和風の空間になるでしょう。一方、オークやウォールナットなどの広葉樹を使えば、落ち着いた雰囲気の洋風の空間になるでしょう。このように、木材の選び方次第で、和風、洋風、モダンなど、全く異なる雰囲気を作り出すことができます。

また、敷目板と天井板の色を変えることで、空間にメリハリをつけることもできます。例えば、白い天井板に濃い色の敷目板を組み合わせれば、空間が引き締まって見えます。逆に、濃い色の天井板に白い敷目板を組み合わせれば、空間が広く感じられるでしょう。

さらに、照明との組み合わせ方によっても、敷目板天井の魅力は倍増します。ダウンライトを敷目板に埋め込むことで、天井に奥行きを出すことができます。間接照明を使えば、天井に影が生まれ、立体感が強調されるでしょう。このように、照明を工夫することで、さらに表情豊かな空間になるでしょう。

敷目板天井は、組み合わせ次第で、無限の可能性を秘めています。自分だけのオリジナルの空間作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

設置の注意点

– 設置にあたり注意すべき点
底目板天井は、その独特の美しい見た目から人気を集めていますが、設置する際には、いくつかの注意点があります。 まず、施工の複雑さから、費用が高額になる傾向があります。通常の天井とは異なり、木材を格子状に組んでいくため、職人の高い技術と時間が必要となるからです。そのため、施工を依頼する際には、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
さらに、底目板天井は、その構造上、木材と木材の間に隙間が生まれます。この隙間は、見た目に開放感を与える一方で、埃が溜まりやすいという側面も持ち合わせています。定期的に掃除機をかけたり、ブラシで埃を取り除いたりするなど、こまめなメンテナンスが欠かせません。また、隙間があることで、音が伝わりやすいという点も考慮が必要です。特に、マンションなどの集合住宅に設置する場合は、階下への音漏れに注意が必要です。防音対策として、吸音材を敷き詰めたり、厚手のカーペットを敷いたりするなどの工夫も検討しましょう。
このように、底目板天井は、メリットだけでなく、デメリットも存在します。設置を検討する際は、これらの点を踏まえ、専門業者とよく相談し、納得のいく選択をすることが大切です。

まとめ

天井を板張りにすることで、空間に広がりと高級感を与える「底目板天井」。今回は、その魅力と注意点についてまとめました。

底目板天井は、木材を天井に張ることで、視覚的に天井を高く見せる効果があります。 また、木材の温かみが感じられるため、部屋全体に落ち着いた雰囲気を与えます。さらに、木材の種類や塗装、張り方を変えることで、様々なデザインを楽しむことができます。

リビングのように広い空間には、重厚感のある梁を見せるデザインや、木材を斜めに張ることで動きを出すデザインが人気です。一方、寝室など落ち着いた空間には、明るい色の木材を選んだり、シンプルな張り方にしたりすることで、リラックスできる空間になるでしょう。

しかし、底目板天井はメリットばかりではありません。 他の天井材と比べて費用がかかりやすく、定期的な掃除も必要です。また、木材は音を吸収しにくいため、防音対策をしっかり行う必要があります。

底目板天井は、空間の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。設置を検討する際は、費用や掃除の手間、遮音性などを考慮し、専門業者に相談しながら、理想の空間を実現しましょう。