重厚感ある外壁の秘密~モルタルリシン掻き落とし~

重厚感ある外壁の秘密~モルタルリシン掻き落とし~

リフォームについて知りたい

先生、「モルタルリシン掻き落とし」って、どんなものですか?

リフォーム専門家

良い質問だね!建物の外壁を想像してみて。コンクリートの上に、小さな石がまぶしてあるような、少しザラザラした壁を見たことないかな?それが「モルタルリシン掻き落とし」だよ。

リフォームについて知りたい

ああ、あの感じですね!でも、どうしてわざわざザラザラにするんですか?

リフォーム専門家

それはね、見た目が独特で味わい深くなるだけでなく、水をはじきやすくしたり、汚れが目立ちにくくする効果もあるんだ。だから、よく家の外壁に使われているんだよ。

モルタルリシン掻き落としとは。

家の外壁などに使われる「モルタルリシン掻き落とし」は、左官職人さんが仕上げる技法の一つです。まず、セメントを練って作ったモルタルの上に、リシンというものを塗ります。リシンは、細かく砕いた石やセメント、それに色を付ける材料などを混ぜて練ったものです。リシンが固まらないうちに、ブラシなどで表面をこすり落とすと、ざらざらとした味わい深い壁に仕上がります。

独特の風合いを生み出す「モルタルリシン掻き落とし」とは

独特の風合いを生み出す「モルタルリシン掻き落とし」とは

モルタルリシン掻き落としは、建物の外壁に独特の表情を与える仕上げ方法として知られています。まず、セメントを主成分としたモルタルを下地に丁寧に塗り重ねていきます。このモルタルは、建物の外壁をしっかりと保護する役割を担います。次に、リシンと呼ばれる材料をモルタルの上に塗っていきます。リシンは、石を細かく砕いた砂のようなものに、セメントや顔料などを混ぜ合わせて作られます。このリシンを塗ることで、表面に独特の質感が生まれます。そして、リシンが完全に固まる前に、職人が専用の道具を使って表面を掻き落としていきます。この作業が、モルタルリシン掻き落とし最大の特徴と言えるでしょう。掻き落とす深さやパターンによって、様々な表情を生み出すことができるため、職人の技術が光る工程です。こうして完成した外壁は、独特の凹凸と陰影を持ち、シンプルながらも重厚感のある仕上がりになります。年月を経るごとに味わいを増していく点も、モルタルリシン掻き落としの魅力と言えるでしょう。

工程材料説明
下地塗りモルタル(セメント主成分)建物の外壁を保護する
リシン塗りリシン(砕石、セメント、顔料など)表面に独特の質感を出す
掻き落としリシンが固まる前に専用の道具で表面を掻き落とす。深さやパターンで表情が変わる職人の技の見せ所。

様々な表情を見せる仕上げ

様々な表情を見せる仕上げ

住宅の外壁を彩る仕上げの一つに、モルタルリシン掻き落としがあります。これは、モルタルの上にリシンと呼ばれる小さな石を吹き付けた後、表面を掻き落として仕上げる工法です。この仕上げの魅力は、リシンの種類や掻き落としの深さ、道具の使い方によって、実に様々な表情を生み出すことができる点にあります。

まず、リシンには様々な粒の大きさや色のものが存在します。粒が大きく色の濃いリシンを選べば、重厚感のある和風の雰囲気に仕上がりますし、逆に粒が小さく色の薄いリシンを選べば、すっきりとした洋風の雰囲気になります。このように、リシンを変えるだけでも、和風建築から洋風建築まで、幅広いデザインに対応することが可能です。

さらに、掻き落としの深さを調整することで、外壁の凹凸と陰影を変化させることができます。深く掻き落とせば、陰影がはっきりとして重厚感のある仕上がりになります。一方、浅く掻き落とせば、柔らかな印象になります。このように、同じリシンを用いても、掻き落し方によって全く異なる表情を見せることも、この仕上げの大きな魅力と言えるでしょう。

また、モルタルリシン掻き落としは、職人の手仕事によって仕上げられるため、一つとして同じものが存在しないという点も魅力です。コテの使い方や力の入れ具合によって、同じ職人が仕上げたとしても、微妙な違いが生まれます。世界に一つだけの個性的な外壁を求めることができる点も、多くの人を惹きつける理由と言えるでしょう。

項目詳細
工法モルタルの上にリシンを吹き付け、表面を掻き落として仕上げる
リシンの種類
  • 粒の大きさ:大きいほど重厚感のある印象に、小さいほどすっきりとした印象になる
  • 色:濃い色は和風の雰囲気に、薄い色は洋風の雰囲気になる
掻き落としの深さ
  • 深い:陰影がはっきりとした重厚感のある仕上がり
  • 浅い:柔らかな印象
特徴職人の手仕事による、世界に一つだけの個性的な仕上がり

耐久性とメンテナンス

耐久性とメンテナンス

モルタルリシン掻き落としは、セメントを主成分としているため、非常に丈夫で長持ちするのが特徴です。雨や風にも強く、長年その美しい見た目を保ち続けます。また、汚れが目立ちにくいという点も大きなメリットと言えるでしょう。そのため、こまめなメンテナンスが必要なく、手間がかかりません。

しかし、だからといって全くメンテナンスが不要というわけではありません。どんなに丈夫なものでも、時間の経過とともに劣化していくのは避けられません。モルタルリシン掻き落としも、年数が経つにつれて、ひび割れや表面が剥がれ落ちるなどの症状が現れることがあります。建物の寿命を長く保つためには、定期的な点検を行い、必要に応じて補修を行うことが重要です。少しでも気になる箇所があれば、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

メリットデメリット
丈夫で長持ち
雨や風に強い
汚れが目立ちにくい
メンテナンスの手間が少ない
時間の経過とともに劣化
ひび割れや表面剥がれの可能性
定期的な点検と補修が必要

味わい深い経年変化を楽しむ

味わい深い経年変化を楽しむ

モルタルリシン掻き落としは、新築の建物に採用されるのはもちろんのこと、年月を経た建物にこそ、その真価を発揮する外壁材と言えるでしょう。
新築時には、セメントと砂が織りなすシンプルながらも美しい模様が魅力です。これは、職人がコテを使って丁寧に仕上げることで生まれます。しかし、モルタルリシン掻き落とし最大の魅力は、時間の経過とともに味わいを増していく点にあります。
年月が経つにつれて、雨風や日光にさらされることで、表面には徐々に変化が現れます。白い壁には、雨だれによってできた濃淡や、苔むした場所などが現れ、独特の風合いを生み出します。これは、まるで一枚の絵画のように、建物の表情に深みを与え、唯一無二の存在感を放つようになります。
このような経年変化は、人工的に作り出すことはできません。自然の力と、時の流れが作り出す芸術作品と言えるでしょう。これは、他の外壁材では決して味わうことのできない、モルタルリシン掻き落としならではの大きな魅力です。

特徴詳細
新築時– セメントと砂によるシンプルで美しい模様
– 職人のコテさばきによる模様
経年変化– 雨風や日光による表面の変化
– 雨だれによる濃淡や苔むし
– 建物の表情に深みを与え、唯一無二の存在感

まとめ

まとめ

– まとめ

モルタルリシン掻き落とし仕上げは、近年人気が再燃している外壁の仕上げ方法の一つです。セメントと砂を混ぜ合わせたモルタルを下地に塗り、その上からさらに細かい骨材を混ぜたモルタルを上塗りします。そして、表面が乾ききらないうちに、金ゴテやブラシを用いて表面を掻き落とすことで、独特の凹凸模様を表現します。

この仕上げ方法は、職人の手作業によって一つ一つ模様が異なるため、世界に一つだけの個性的な外壁を作り出せることが最大の魅力と言えるでしょう。また、シンプルな工程ながらも、素材そのものの風合いを生かした重厚感と高級感を演出できる点も、多くの人を惹きつける理由です。

モルタルリシン掻き落とし仕上げは、その耐久性の高さも大きな魅力です。モルタルは、適切に施工すれば非常に丈夫なため、風雨や紫外線などの外的要因から建物をしっかりと守ります。そのため、長期にわたって美観を保ち、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。

さらに、モルタルリシン掻き落とし仕上げは、経年変化を楽しめる点も魅力の一つです。時が経つとともに、表面に独特の風合いが増し、味わい深い表情を見せてくれます。新築時から風格を感じさせる重厚な雰囲気を楽しむことも、年月を経て変化していく様子を楽しむことも可能です。

新築やリフォームの外壁材として、個性と耐久性を兼ね備え、経年変化も楽しめるモルタルリシン掻き落とし仕上げは、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

項目内容
仕上げ方法セメントと砂を混ぜたモルタルを塗り、さらに細かい骨材を混ぜたモルタルを上塗りし、乾ききる前に金ゴテやブラシで表面を掻き落とす。
魅力– 職人の手作業による世界に一つだけの個性的な模様
– シンプルながらも重厚感と高級感を演出
– 耐久性が高く、風雨や紫外線から建物を保護
– 経年変化を楽しめる
メリット– 個性的な外壁
– 重厚感と高級感
– 長期にわたる美観維持
– 建物の寿命を延ばす効果
– 経年による風合いの変化
結論新築やリフォームに、個性と耐久性を兼ね備え、経年変化も楽しめる魅力的な選択肢
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