照明選びの鍵！「光束」で快適空間を

照明選びの鍵！「光束」で快適空間を

リフォームについて知りたい

リフォームで照明を選ぶとき、よく『光束』っていう言葉を聞くんですけど、これって何のことですか？

リフォーム専門家

いい質問ですね。『光束』は簡単に言うと、照明の明るさを表す尺度の一つです。単位はルーメンといって、『lm』と表記します。

リフォームについて知りたい

ルーメンって聞いたことあります！じゃあ、ルーメンの数字が大きければ明るいってことですか？

リフォーム専門家

その通りです。同じ電力の電球でも、ルーメン値が大きい方が明るく感じます。だから、リフォームで照明を選ぶときは、消費電力だけでなく、ルーメン値も参考にすると良いですよ。

光束とは

照明器具を選ぶ際、明るさを比較するために「光束」という指標を参考にしましょう。光束とは、人間の目で感じる光の量のことで、単位はルーメン（lm）で表されます。この数値が大きいほど、より明るく感じます。
例えば、同じ消費電力（W）の電球でも、光束値が高い電球と低い電球があるとします。この場合、光束値が高い電球の方が、少ない電力でより多くの光を放出するため、エネルギー効率が良いと言えます。つまり、消費電力が同じ場合は、光束値が高い電球を選ぶ方が、電気代の節約になります。
光束は、部屋の広さや用途に合わせて適切な明るさを選ぶために重要な指標です。一般的に、リビングルームやダイニングルームなど、明るくしたい部屋には高い光束値の照明器具を選び、寝室や書斎など、落ち着いた雰囲気にしたい部屋には低い光束値の照明器具を選びます。照明器具を選ぶ際には、消費電力だけでなく、光束値も確認することで、より快適で経済的な照明計画を実現できます。

ワット数との違い

照明を選ぶ際、昔は「ワット（W）数」を見て明るさを判断することが一般的でした。しかし、ワット数は消費電力を示すものであり、光の強さとは必ずしも一致しません。同じワット数でも、白熱電球とLED電球では明るさが異なるため注意が必要です。

白熱電球は電気を光に変換する際に多くの熱エネルギーを発生させてしまうため、消費電力に対して光の量が少なくなります。一方、LED電球は熱の発生を抑えながら効率的に光に変換できるため、同じワット数でも白熱電球よりも明るく感じられるのです。

そこで、照明の明るさを比較する際には、ワット数ではなく「光束（ルーメン）」を参考にしましょう。光束は光源から放射される光の総量を表す単位であり、ルーメン値が大きいほど明るくなります。

例えば、白熱電球60W相当の明るさを求める場合、60Wと書かれたLED電球ではなく、約800ルーメンのLED電球を選ぶと良いでしょう。パッケージや製品情報に記載されているルーメン値を確認することで、適切な明るさの照明を選ぶことができます。

用途に合わせた光束選び

照明は、部屋の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。住宅リフォームにおいても、照明計画は快適な空間作りに欠かせません。照明を選ぶ際には、部屋の広さに加えて、どのような用途で使うかを考慮することが重要です。
例えば、家族が集い、賑やかに過ごすことの多いリビングには、明るく華やかな印象を与える、光束の大きい照明器具が最適です。天井から光を広範囲に届けるシーリングライトや、複数の照明を組み合わせて空間全体を照らすことで、明るく開放的なリビングを演出できます。一方、寝室は、一日の終わりに心身を休ませるためのプライベートな空間です。そのため、光束を抑えた、暖色系の落ち着いた光でリラックスできる雰囲気作りが大切になります。間接照明を活用したり、ベッドサイドにスタンドライトを置くなどして、穏やかな光で包まれた心地よい寝室空間を実現しましょう。このように、部屋の用途に合わせて適切な光束の照明を選ぶことで、より快適で理想的な住空間を実現することができます。

エネルギー消費効率

照明器具を選ぶ際、電気代を気にされる方も多いのではないでしょうか。照明器具のエネルギー消費効率を示す指標として、「lm/W（ルーメンパーワット）」があります。これは、消費電力1ワットあたりどれだけの明るさが出せるかを示すものです。
数値が大きいほど、少ない電力で明るく照らすことができるため、省エネ効果が高く、電気代の節約につながります。例えば、同じ明るさの照明でも、lm/Wの値が2倍になれば、消費電力を半分に抑えることができます。
環境への負荷を低減するという観点からも、lm/Wの高い照明器具を選ぶことが重要です。照明器具を選ぶ際には、明るさだけでなく、lm/Wにも注目して、省エネ性能の高いものを選びましょう。

光束で快適な空間を

住まいにおける照明は、単に暗闇を照らすためだけのものではありません。光には、空間の雰囲気を左右したり、人の心理的な状態に影響を与えたりする力があります。照明を選ぶ際には、明るさを示す光束という単位を知っておくことが大切です。

光束の単位はルーメンで表され、数値が大きいほど明るい光を放ちます。しかし、必要な光束は部屋の用途や広さによって異なります。例えば、リビングのようにゆったりとくつろぎたい空間には、暖色系で光束を抑えた照明を選ぶと、リラックス効果を高めることができます。一方、書斎やオフィススペースなど、集中力を高めたい空間には、寒色系で光束の大きい照明が適しています。

また、照明器具のデザインや配置によっても、光の広がり方や影の出方が変わり、空間の印象は大きく変わります。間接照明を効果的に取り入れることで、空間に奥行きと立体感を生み出すことも可能です。

リフォームを機に、照明を見直してみませんか？ 照明プランナーや専門業者に相談すれば、あなたのライフスタイルや好みに合わせた、快適で心地よい照明計画を提案してくれます。