防火戸にもなる雨戸！そのメリットと注意点

防火戸にもなる雨戸！そのメリットと注意点

リフォームについて知りたい

先生、「防火雨戸」って普通の雨戸と何が違うんですか？

リフォーム専門家

良い質問ですね！防火雨戸は、火事のときに燃え広がりにくい特別な雨戸です。普通の雨戸よりも火に強い材料で作られています。

リフォームについて知りたい

火に強い材料ですか！じゃあ、防火雨戸を使うと、火事になっても安心ですね！

リフォーム専門家

そうですね。防火雨戸は、火事の熱や炎から家を守り、避難するまでの時間を稼ぐのに役立ちます。そのため、火災保険料が安くなることもあります。

防火雨戸とは？

– 防火雨戸とは？

防火雨戸とは、火災の延焼を防ぐために設計された特別な雨戸です。普段は通常の雨戸と同様に窓の外側に設置されており、窓の開閉も可能です。しかし、ひとたび火災が発生すると、その真価を発揮します。

防火雨戸は、建築基準法で定められた「乙種防火戸」の基準を満たすように製造されています。この基準は、火災時に発生する高温や炎から窓や開口部を一定時間守り、延焼を防ぐことを目的としています。具体的には、JIS規格で定められた加熱試験に合格し、一定時間以上の耐火性能を持つことが求められます。

防火雨戸の設置は、住宅や建物の場所や構造によって義務付けられています。例えば、都市部の密集地や防火地域内にある建物は、火災のリスクが高いため、防火雨戸の設置が必須となるケースが多いです。最近では、防火性能だけでなく、断熱性や防犯性を高めた防火雨戸も開発されており、安全性と快適性を両立した住環境を実現することができます。

防火雨戸のメリット

– 防火雨戸のメリット

防火雨戸を設置する一番の利点は、火災保険の保険料が安くなる可能性があることです。住宅の火災に対する強さが高まることで、保険会社によっては保険料を割り引いてくれる場合があります。これは、防火雨戸が火災発生時の被害を抑え、保険会社のリスク軽減に繋がるためです。

また、防火雨戸は窓ガラスと比較して火に対する強さが高いため、火災による被害を最小限に抑える効果も期待できます。万が一、火災が発生した場合でも、防火雨戸が火の粉や熱の侵入を防ぎ、家屋内部への延焼を遅らせることができます。

さらに、防火雨戸は防犯対策としても有効です。窓ガラスは簡単に壊せてしまうため、空き巣被害に遭いやすいですが、頑丈な防火雨戸を設置することで、空き巣犯の侵入を防ぐことができます。防火雨戸は外部からの侵入を防ぐだけでなく、家の中を見えにくくする効果もあり、プライバシーの保護にも役立ちます。

サッシとの組み合わせで設置費用を抑える

– サッシとの組み合わせで設置費用を抑える住宅の安全を守る上で欠かせないのが、火災対策です。特に、建築基準法で乙種防火地域と定められた地域では、開口部には火災の延焼を防ぐために、一定の防火性能を持つ建材を使用することが義務付けられています。この条件を満たす建材として、防火戸や防火サッシなどが挙げられます。従来、これらの開口部に防火性能を確保しようとすると、防火性能を備えた専用のサッシや網入りガラスを採用する必要がありました。しかし、これらの建材は通常のサッシやガラスに比べて価格が高く、設置費用が膨らみがちでした。そこで、費用を抑えつつ防火性能を確保する方法として、近年注目されているのが「防火雨戸」です。防火雨戸は、火災時に閉めることで、外壁と一体化し、外部からの火の侵入を防ぐ役割を担います。防火雨戸を設置する場合、サッシ自体は防火性能を満たす必要がないため、通常のサッシや網なしガラスを使用することができます。網なしガラスは、採光性やデザイン性に優れているだけでなく、価格も網入りガラスに比べて安価なため、設置費用の削減に繋がります。防火雨戸と通常のサッシを組み合わせることで、防火性能とコストパフォーマンスを両立させることが可能になります。新築やリフォームの際には、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

防火雨戸の種類

住宅の安全を守る上で重要な役割を果たす防火雨戸ですが、一口に防火雨戸と言っても、実は様々な種類があります。

まず、素材による違いがあります。頑丈で防火性能が高いスチール製は、火災時の熱や衝撃に強く、長期間にわたって住宅を守ります。一方、アルミ製は軽量で扱いやすく、錆びにくいという特徴があります。デザインも豊富なので、住宅の外観に合わせて選ぶことができます。

開閉方法にも種類があります。手動式は、比較的安価で設置しやすいというメリットがあります。一方、電動式は、ボタン一つで開閉操作ができるため、高齢の方でも楽に扱うことができます。

このように、防火雨戸は素材や開閉方法によって、防火性能やデザイン、価格が異なります。住宅の構造や生活スタイル、予算などを考慮して、最適なものを選ぶことが大切です。専門業者に相談すれば、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、お客様のニーズに合った防火雨戸を提案してくれます。安全な住まいづくりのために、ぜひ専門家の意見を聞いてみましょう。

防火雨戸を選ぶ際の注意点

住宅火災において、初期消火に失敗すると、あっという間に火は燃え広がり、家全体を焼失させてしまうこともあります。万が一に備え、日頃から火災への対策をしておくことは非常に大切です。

住宅の火災対策として有効な設備の一つに、防火雨戸があります。防火雨戸は、火災時に発生する熱や炎から窓や開口部を守り、延焼を防ぐ効果があります。しかし、防火雨戸なら何でも良いというわけではありません。住宅の構造や周辺環境に適した防火雨戸を選ぶことが重要です。

まず、住宅の構造によっては、防火雨戸の設置が難しい場合があります。窓の大きさや形状、壁の材質によっては、設置可能な防火雨戸の種類が限られることがあります。また、防火シャッターなどのように、自動で開閉するタイプの防火雨戸の場合、設置スペースや電源の確保が必要になります。

周辺環境も重要な考慮事項です。隣家との距離が近い場合、仮に隣家で火災が発生した場合、防火雨戸を設置していても、十分な効果が得られない可能性があります。風向きや火災の規模によっては、防火雨戸があっても延焼してしまうことがあるためです。

さらに、防火性能だけでなく、デザイン性や操作性も考慮する必要があります。防火雨戸は、住宅の外観を大きく左右する要素の一つです。住宅のデザインに調和したものを選び、外観を損なわないようにすることが大切です。

最適な防火雨戸を選ぶためには、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、住宅の構造や周辺環境、予算などを考慮し、最適な防火雨戸を提案してくれます。また、設置工事も専門業者に依頼することで、安全性を確保することができます。