住宅建築の基礎知識:真持材と真去り材
リフォームについて知りたい
先生、「真持材」って、どういう意味ですか?リフォームの資料を見ていたら出てきた言葉なんですが、よく分からなくて。
リフォーム専門家
なるほど。「真持材」はね、木材を輪切りにした時に、中心の年輪の部分、つまり木の芯が通っている木材のことだよ。特に柱のような重要な部分に使われることが多いんだ。
リフォームについて知りたい
あ!だから「真持ち」って言うんですね!木の芯が通っているから丈夫、ということですか?
リフォーム専門家
その通り!よく気づいたね。芯材は木材の中でも特に強度が高い部分なんだ。だから、家を支える柱には「真持材」を使うことが好ましいとされているんだよ。
真持材とは。
「真持材」とは、リフォームでよく聞く言葉です。木材を加工して作った製品に使われている木材に、木の年輪の中心部分(「心」ともいいます)が含まれているものを指します。主に柱などに用いられます。逆に、年輪の中心部分を含まない木材は「真去り材」と呼びます。
木材の選び方:真持材とは?
家を建てる際に、様々な材料が使われますが、その中でも木材は柱や梁など、建物の構造を支える上で欠かせないものです。木材にはたくさんの種類があり、それぞれに異なる特徴があります。そのため、家のどの部分にどの種類の木材を使うのかが、家の寿命に大きく影響します。
木材を選ぶ上で、重要なポイントとなるのが「真持材」と「真去り材」の違いです。 「真持材」とは、土台や柱など、建物を支える上で特に重要な部分に使用する木材のことです。 強度や耐久性に優れていることが求められるため、一般的には、樹齢が長く、木目が詰まっていて、中心部に近い「心材」を多く含む木材が適しているとされています。代表的な樹種としては、ひのき、さわら、こうやまきなどが挙げられます。
一方、「真去り材」は、壁や天井など、構造上、それほど重要ではない部分に使用する木材のことです。強度や耐久性よりも、むしろ、加工のしやすさや見た目の美しさが重視される傾向があります。そのため、比較的、樹齢が若く、木目が粗く、辺材を多く含む木材が用いられます。代表的な樹種としては、すぎ、まつ、とどまつなどが挙げられます。
このように、木材にはそれぞれ異なる特徴があります。家を建てる際には、どの場所にどの種類の木材を使うのか、専門家とよく相談することが大切です。
項目 | 真持材 | 真去り材 |
---|---|---|
用途 | 土台、柱など建物を支える重要な部分 | 壁、天井など構造上重要ではない部分 |
求められる特徴 | 強度、耐久性 | 加工のしやすさ、見た目 |
樹齢 | 長い | 比較的若い |
木目 | 詰まっている、心材が多い | 粗い、辺材が多い |
代表的な樹種 | ひのき、さわら、こうやまき | すぎ、まつ、とどまつ |
木材の中心部:重要な役割
木材の中心部には、「心」と呼ばれる重要な部分が存在します。この心は、木の成長とともに形成される最も古い部分であり、木の構造を支える柱のような役割を担っています。
心は、周囲の木材組織をしっかりと支え、木に安定性を与えるとともに、根から吸収した水分や養分を木全体に供給する重要な役割も担っています。そのため、心を含む木材は強度と耐久性に優れ、住宅建築において特に重要な柱や梁などの構造材として利用されます。
心材は、周辺部分に比べて色が濃く、密度が高いため、視覚的にも木材の強度と耐久性を判断する指標の一つとなります。心材の割合が多い木材は、より頑丈で長持ちする傾向があり、住宅の構造を長期間にわたって支えることができます。
このように、木材の中心部にある「心」は、木の成長過程において重要な役割を果たすとともに、住宅建築においても欠かせない要素となっています。木材を選ぶ際には、心材の存在とその状態に注目することで、より強度と耐久性に優れた木材を選ぶことができます。
項目 | 説明 |
---|---|
心材 |
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心材を含む木材の特徴 |
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真持材:強度と美しさの象徴
– 真持材強度と美しさの象徴
家づくりに使われる木材には、様々な種類や特徴があります。その中でも「真持材」は、強度と美しさを兼ね備えた特別な木材として知られています。
真持材とは、木材の芯にあたる「心」が、年輪の中心を通っている木材のことを指します。木は成長する過程で、中心部分である心材と、その周りの辺材に分かれていきます。 真持材は、この心材を含んでいるため、木材全体として強度や耐久性に優れているという特徴があります。
そのため、真持材は、家の骨組みとなる柱や梁などの構造材として古くから重宝されてきました。
また真持材は、構造的な強さだけでなく、見た目の美しさも魅力の一つです。心材は、周囲の辺材に比べて色が濃く、はっきりとした美しい木目を持つことが多いです。
この重厚感と美しさから、真持材は構造材としてだけでなく、化粧梁や床柱など、人の目に触れる部分にも積極的に用いられています。木材の持つ温かみや風格を、より一層際立たせることができるためです。
このように、真持材は強度と美しさを兼ね備え、家づくりにおいて重要な役割を担ってきました。住宅に真持材を使用することで、長く安心して暮らせる住まいを実現できると言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 木材の芯にあたる「心」が、年輪の中心を通っている木材 |
特徴 | ・ 心材を含み強度や耐久性に優れている ・ 色が濃く、はっきりとした美しい木目を持つ |
用途 | ・ 柱や梁などの構造材 ・ 化粧梁や床柱など、人の目に触れる部分 |
メリット | ・ 長期に渡り安心して暮らせる住まいを実現できる |
真去り材:用途と特徴
– 真去り材用途と特徴木材は、住宅建築や家具製作など、様々な用途に用いられる、私たちの生活に欠かせない材料です。木材には、原木からどのように製材されたかによって、様々な種類があります。その中でも、今回は「真去り材」について詳しく解説していきます。まず、木材の構造について簡単に説明します。木材は、中心部から「髄」「心材」「辺材」「樹皮」で構成されています。このうち、木材として利用されるのは、主に心材と辺材の部分です。そして、製材の方法によって、この心材を含むかどうかが大きく異なります。「真去り材」は、製材の過程で、木材の中心部にある「心」を取り除いた木材のことを指します。この心材を取り除くことで、木材の乾燥による狂いや割れといった変形を最小限に抑えることが可能となります。なぜなら、心材は木材の強度を担う一方で、乾燥による収縮が大きいため、木材の変形を引き起こしやすい部分だからです。一方、「真持材」と呼ばれる木材は、心材を含んだまま製材されたものです。真持材は、心材の存在により、真去り材よりも強度や耐久性に優れています。しかし、乾燥によって狂いや割れが生じやすいという側面も持ち合わせています。真去り材は、強度や耐久性では真持材に劣るものの、寸法安定性に優れているという大きなメリットがあります。そのため、家具や内装材など、寸法精度が求められる部分に適しています。机や棚などの家具は、長期間の使用でも変形が少ないことが求められます。また、フローリングやドアなどの内装材も、寸法が狂ってしまうと、隙間や段差が生じてしまい、見た目が悪くなってしまうだけでなく、家の気密性や断熱性にも影響を及ぼす可能性があります。このような問題を防ぐために、寸法安定性に優れた真去り材が重宝されるのです。さらに、真去り材は、真持材に比べて価格が安価であることもメリットの一つです。これは、心材を取り除く工程が加わることで、木材の歩留まりが低下し、その分価格に反映されるためです。このように、真去り材は、寸法安定性と価格の安さという点で優れた木材と言えるでしょう。住宅建築や家具製作の際には、木材の特徴を理解し、用途に合わせて適切な種類を選ぶことが大切です。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 用途 |
---|---|---|---|---|
真去り材 | 木材の中心部(心材)を取り除いて製材した木材。 | ・乾燥による狂いや割れが少ない(寸法安定性に優れる) ・真持材に比べて安価 | ・真持材に比べて強度や耐久性が低い | ・家具(机、棚など) ・内装材(フローリング、ドアなど) |
真持材 | 心材を含んだまま製材した木材。 | ・真去り材に比べて強度や耐久性が高い | ・乾燥による狂いや割れが生じやすい | 記載なし |
住宅建築における使い分け
家を建てる際に使用する木材は、大きく分けて「真持材」と「真去材」の二つに分類されます。どちらも木材であることには変わりありませんが、それぞれに異なる特性があり、家のどの部分に使用するのかによって使い分けられています。
「真持材」は、その名の通り建物の構造を支える上で重要な役割を担う木材です。そのため、強度や耐久性に優れていることが求められます。具体的には、柱や梁など、家の骨組みとなる部分に使用されます。真持材には、一般的に樹齢が長く、材質が密で硬い木材が選ばれます。
一方、「真去材」は、構造材のように大きな負荷がかかる部分には使用されません。 寸法安定性や加工のしやすさ、そして価格が重視される部分に適しています。例えば、壁や床の下地、造作材などに使われます。真去材には、成長が早く、材質が均一で扱いやすい木材が選ばれます。
このように、住宅建築において木材選びは、家の品質や耐久性を左右する重要な要素の一つです。真持材と真去材の特徴を理解し、専門家のアドバイスを受けながら、適切な木材を選ぶようにしましょう。
項目 | 真持材 | 真去材 |
---|---|---|
役割 | 建物の構造を支える | 構造材以外の部分に使用 |
特徴 | 強度・耐久性に優れる 樹齢が長く材質が密で硬い | 寸法安定性・加工のしやすさ・価格が重視される 成長が早く材質が均一で扱いやすい |
使用箇所 | 柱、梁など家の骨組み | 壁や床の下地、造作材など |