快適で経済的な暮らしを実現!省エネルギー住宅のススメ
リフォームについて知りたい
先生、「省エネルギー住宅」って、太陽光パネルを使う家っていうイメージがあるんですけど、他にも色々あるんですか?
リフォーム専門家
いい質問ですね!確かに太陽光パネルも省エネルギー住宅に繋がりますが、それだけではありません。例えば、家の断熱性を高めて、冷暖房のエネルギーを抑える住宅も省エネルギー住宅に含まれますよ。
リフォームについて知りたい
断熱性ですか?家の壁を分厚くすればいいってことでしょうか?
リフォーム専門家
その通り!壁や窓を工夫して熱の出入りを減らすことで、エネルギーを節約できるんです。他にも、エネルギー消費の少ない家電を選ぶことも重要なんですよ。
省エネルギー住宅とは。
「省エネルギー住宅」っていうのは、太陽の光や雨水といった自然の力を使うことで、石油や石炭といった資源のエネルギーを使う量を減らした家のことだよ。家の壁や窓を分厚くして、外の空気の影響を受けにくくした家も、省エネルギー住宅に含まれるんだ。
平成27年には「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が発表されたんだけど、これは家を建てる時にエネルギーを無駄遣いしないようにという法律なんだ。
家の省エネ性能を測る基準は二つあって、一つは窓や外の壁がどのくらい外の空気の影響を受けにくいか、もう一つはエアコンや換気扇、照明器具といったものがどのくらいエネルギーを使うか、で決まるんだ。ただし、冷蔵庫や洗濯機といった家電製品のエネルギー消費量は、この評価には含まれていないよ。
省エネルギー住宅とは
– 省エネルギー住宅とは
省エネルギー住宅とは、太陽光や雨水といった自然のエネルギーを積極的に活用し、石油や石炭のような限りある資源の消費を抑えた住宅のことです。このような住宅は、地球環境への負担を減らすだけでなく、光熱費などの毎月の費用を抑え、家計にも優しい暮らしを実現できるという利点があります。
具体的には、太陽光発電システムの導入により、太陽光を電力に変換し、家庭内で使用することができます。余った電力は電力会社に売却することも可能です。また、太陽熱を利用した給湯システムも有効です。太陽熱で水を温めることで、ガス給湯器の使用量を減らし、エネルギー消費量を抑えることができます。
さらに、断熱性能を高めることも重要です。断熱材を適切に使用することで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を保ちながら、冷暖房の使用を減らすことができます。窓ガラスを高断熱タイプに交換することも効果的です。
省エネルギー住宅は、環境にも家計にも優しい暮らしを実現するための有効な手段と言えるでしょう。
項目 | 内容 | メリット |
---|---|---|
自然エネルギーの活用 | 太陽光発電システム、太陽熱給湯システム | 電力会社への売電、光熱費削減 |
断熱性能の向上 | 断熱材の使用、高断熱窓ガラスへの交換 | 冷暖房効率向上、光熱費削減 |
高気密高断熱住宅
– 高気密高断熱住宅とは?
省エネルギー住宅として注目されているのが、高気密高断熱住宅です。従来の住宅と比べて、隙間を少なくすることで外の空気の出入りを抑制し、断熱材を効果的に活用することで、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境を実現しています。
– 高気密高断熱住宅のメリット
高気密高断熱住宅に住むことで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間を一年中保つことができます。 断熱性が高いことで、外気温の影響を受けにくくなるため、冷暖房の使用頻度を大幅に減らすことができます。その結果、エネルギー消費量を削減し、光熱費を抑えることにもつながります。
– 健康面への効果も期待
高気密高断熱住宅は、室内の温度差を少なくすることで、急激な温度変化による体への負担を軽減します。特に、冬場の浴室やトイレでの温度差によるヒートショックのリスクを低減できることは大きなメリットです。また、断熱性が高いことで結露が発生しにくいため、カビの発生を抑え、アレルギーや喘息などの予防にも効果が期待できます。
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 隙間を少なくし、断熱材を活用することで、外気温の影響を受けにくい住宅 |
メリット | – 夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間 – 冷暖房使用頻度減による光熱費削減 |
健康面への効果 | – 室温差軽減による体への負担軽減(ヒートショックリスク低減) – 結露抑制によるカビ発生抑制効果(アレルギー・喘息予防) |
省エネルギー住宅に関する法律
– 省エネルギー住宅に関する法律近年の地球温暖化問題やエネルギー資源の枯渇といった問題を背景に、住宅の省エネルギー化が強く求められています。こうした状況を受け、2015年4月には「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」、通称「建築物省エネ法」が施行されました。
この法律では、住宅を含む全ての建築物に対し、エネルギー消費性能の向上を目的とした基準が定められています。
具体的には、住宅の断熱性能や気密性能、設備機器のエネルギー消費効率などに関する基準が細かく定められており、新築住宅を建てる際には、これらの基準を満たす必要があります。
また、既存住宅についても、大規模なリフォームを行う場合には、この法律に基づいた省エネ基準への適合が求められます。
例えば、屋根や外壁の大規模な改修や、窓の断熱改修などを実施する場合には、建築物省エネ法に基づいた適切な断熱材の選択や施工方法が求められます。
家を新築する場合、あるいはリフォームする場合には、建築物省エネ法の内容をしっかりと理解し、快適で省エネルギーな住まいづくりを目指しましょう。
法律名 | 目的 | 対象 | 基準の内容 | 新築時の対応 | 既存住宅のリフォーム時の対応 |
---|---|---|---|---|---|
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律 (通称: 建築物省エネ法) | 住宅を含む全ての建築物のエネルギー消費性能の向上 | 住宅を含む全ての建築物 | 断熱性能、気密性能、設備機器のエネルギー消費効率など | 基準を満たす必要がある | 大規模リフォーム時に基準への適合が求められる (屋根、外壁、窓の断熱改修など) |
住宅の省エネルギー性能評価
– 住宅の省エネルギー性能評価
住宅の省エネルギー性能を評価することは、快適な住環境を実現し、光熱費を抑え、地球環境にも貢献するために大変重要です。省エネルギー性能は、大きく分けて二つの基準で評価されます。
一つ目は、「外皮性能」と呼ばれるものです。これは、住宅の外側を構成する部分、つまり屋根や外壁、窓などの性能を評価するものです。具体的には、断熱性、気密性、日射遮蔽性などが評価の対象となります。
断熱性が高い住宅は、外部の気温の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つことができます。気密性が高い住宅は、隙間からの不要な熱の出入りを防ぎ、冷暖房効率を高める効果があります。日射遮蔽性を高めることで、夏場に太陽の熱を遮り、室内の温度上昇を抑えることができます。
二つ目は、「設備機器の性能」です。これは、冷暖房設備や給湯設備、照明器具など、エネルギーを消費する設備機器の性能を評価するものです。エネルギー効率の高い設備を導入することで、消費エネルギーを抑え、環境負荷を低減することができます。
例えば、高効率なエアコンやヒートポンプ式給湯機、LED照明などを導入することで、省エネルギー効果が期待できます。
住宅の省エネルギー性能を向上させるためには、外皮性能と設備機器の性能、両方の側面から総合的に検討する必要があります。
評価基準 | 内容 | 具体的な評価項目 | 効果 |
---|---|---|---|
外皮性能 | 住宅の外側を構成する部分の性能 | 断熱性、気密性、日射遮蔽性 | – 断熱性が高い:外部の気温の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい – 気密性が高い:隙間からの熱の出入りを防ぎ、冷暖房効率UP – 日射遮蔽性が高い:夏場の太陽の熱を遮り、室温上昇抑制 |
設備機器の性能 | エネルギーを消費する設備機器の性能 | エネルギー効率の高いエアコン、ヒートポンプ式給湯機、LED照明など | 消費エネルギーを抑え、環境負荷を低減 |
一次エネルギー消費量の計算対象
– 一次エネルギー消費量の計算対象
住宅の省エネ性能を評価する上で、「一次エネルギー消費量」は重要な指標の一つです。
この一次エネルギー消費量の計算では、家庭内で使うエネルギーを全て考慮するのではなく、特定の設備に絞って計算を行います。
具体的には、冷房や暖房に使うエアコンなどの設備、空気の入れ替えを行う換気扇などの設備、部屋を明るくするための照明器具、そしてお風呂やキッチンで使うお湯を沸かす給湯器などの設備が計算対象となります。
これらの設備は、家庭で使うエネルギー全体の大部分を占めているため、省エネを進める上で重要な要素と考えられています。
例えば、古いエアコンを最新の省エネエアコンに買い替える、熱効率の高い給湯器を選ぶといった工夫をすることで、エネルギー消費量を大幅に減らすことが可能になります。
つまり、これらの設備を効率的に使うことが、省エネ性能の高い住宅を実現し、エネルギー消費量削減への大きな一歩となるのです。
一次エネルギー消費量計算対象設備 |
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エアコン (冷房・暖房) |
換気扇 |
照明器具 |
給湯器 |
家電製品のエネルギー消費量
住宅を評価する上で、断熱性や気密性といった住宅そのものの性能と並んで、エネルギー消費量も重要な要素です。エネルギー消費量が少ない住宅は、それだけ光熱費を抑えられ、環境への負荷も軽減できるからです。
しかし、住宅の省エネルギー性能を評価する際には、家電製品のエネルギー消費量は含まれていません。これは、家電製品の使用頻度や時間、そして製品そのものの性能が、各家庭や個人の使い方によって大きく異なるためです。住宅の性能というよりも、住む人の行動や家電製品の性能に左右される部分が大きいと判断されているのです。
とはいえ、家電製品のエネルギー消費量が無視できるほど小さいわけではありません。むしろ、日々の生活の中で使用する頻度が高いため、省エネルギー性能の高い家電製品を選ぶことは、家庭全体のエネルギー消費量削減に大きく貢献します。例えば、冷蔵庫やエアコン、照明器具などを、省エネ性能の高い製品に買い替えるだけでも、年間を通して消費するエネルギー量を大幅に削減することが可能です。
環境問題への意識が高まる中、省エネルギーは住宅選びにおいて重要な要素となっています。住宅そのものの性能だけでなく、使用する家電製品にも目を向け、賢くエネルギーを選び、快適で環境に優しい暮らしを実現しましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
住宅の省エネルギー性能評価 | 家電製品のエネルギー消費量は含まれない。家電製品の使用頻度や時間、性能は各家庭や個人によって異なるため。 |
家電製品の省エネ効果 | 冷蔵庫、エアコン、照明器具などを省エネ性能の高い製品に買い替えることで、年間を通して消費するエネルギー量を大幅に削減可能。 |