味わい深い「OF」仕上げで、個性的な空間を

味わい深い「OF」仕上げで、個性的な空間を

リフォームについて知りたい

先生、「OF」ってリフォームの用語で出てくるんですけど、どういう意味ですか？

リフォーム専門家

「OF」はオイルフィニッシュの略で、木部の仕上げ方法の一つだよ。具体的には、ボイル油などを塗って、しばらく置いてから布で拭き取る仕上げのことなんだ。

リフォームについて知りたい

へぇー、塗って拭き取るだけなんですね！簡単そう！

リフォーム専門家

そうだね。ただ、木の種類や塗料によって仕上がりが変わるから、注意が必要だよ。例えば、ボイル油を使うと、木目がはっきりと美しくなるんだ。

「OF」仕上げとは？

– 「OF」仕上げとは？「OF」仕上げとは、木材本来の風合いを生かしながら、深みのある色艶を与える塗装方法です。塗料を塗って拭き取るというシンプルな工程ながら、熟練の技が光る仕上げとして知られています。まず、木材の表面に、ボイル油などの植物性油を主成分とした塗料をハケで丁寧に塗布していきます。この時、木材の繊維に沿って塗料を馴染ませるように塗っていくことが美しく仕上げるポイントです。そして、10分から15分ほど放置し、塗料が木材に染み込むのを待ちます。十分に時間が経ったら、いよいよ仕上げの工程に入ります。粗めの麻布を用いて、木材の表面に残った余分な塗料を丁寧に拭き取っていきます。この時、ただ拭き取るのではなく、木材の繊維に沿って、軽く力を入れながらすり込むように拭き取っていくのが重要です。この作業によって、木材の表面に塗料が均一に馴染み、独特の滑らかでしっとりとした質感が生まれます。「OF」仕上げは、木材の呼吸を妨げないため、調湿効果が期待できるのも魅力の一つです。また、使い込むほどに味わいが増し、経年変化を楽しむことができます。近年、自然素材の温かみや風合いが見直される中で、住宅の内装にも多く採用されるようになってきました。

「OF」仕上げの魅力

– オイルフィニッシュ(OF)仕上げの魅力オイルフィニッシュ(OF)仕上げの最大の魅力は、木材が本来持っている自然な風合いを生かしながら、深みのある色合いや独特の質感を引き出すことができる点にあります。塗料を塗布するのではなく、木材の表面にオイルを染み込ませることで仕上げるため、木目や節々が際立ち、温かみのある空間を演出します。オイルフィニッシュ仕上げの工程では、塗布したオイルを麻布などで拭き取りますが、この時に生まれる濃淡が、空間に自然な陰影と奥行きを与え、味わい深い雰囲気を醸し出します。均一に塗られた塗装面とは異なり、手作業ならではの風合いを感じることができるのも魅力の一つです。また、オイルフィニッシュは、塗料のように木材の表面を覆ってしまうのではなく、オイルが木材の内部まで浸透していくため、木材本来の呼吸を妨げることがなく、高い耐久性と撥水性を実現できるというメリットもあります。年月を経るごとに、オイルが酸化し、色が濃くなっていくのも特徴の一つです。これは、経年変化として楽しまれており、使い込むほどに味わいが増していく、愛着の湧く仕上げといえます。

おすすめの使用箇所

– おすすめの使用箇所

「OF」仕上げは、床材、家具、建具など、家中の様々な場所に使用することができます。

例えば、リビングやダイニングの床材に採用すると、木の温かみが感じられる、明るく開放的な空間になるでしょう。 特に、近年人気が高まっているヴィンテージ家具やアンティーク家具との組み合わせは非常におすすめです。「OF」仕上げ独特の風合いが、これらの家具が持つ古き良き時代の雰囲気と調和し、互いの魅力をより一層引き立てます。

また、和室にもおすすめです。畳との組み合わせは一見意外に思えるかもしれませんが、「OF」仕上げの持つシンプルで洗練された雰囲気が、畳の持つ和の趣と見事に調和し、落ち着きのある空間にモダンな印象を与えます。

さらに、建具に採用するのも良いでしょう。ドアや窓枠に「OF」仕上げを取り入れることで、空間に統一感が生まれ、洗練された印象を与えることができます。

このように、「OF」仕上げは、様々なテイストの空間にも馴染みやすく、住宅に個性と温かみをプラスしてくれる優れた仕上げ材と言えるでしょう。

「OF」仕上げと他の塗装との違い

– 「OF」仕上げと他の塗装との違い「OF」仕上げは、木材の表面に特殊な塗料を塗り重ねることで、奥深い色合いと独特の質感を生み出す仕上げ方法です。よく似た塗装方法として、「オイル仕上げ」や「ワックス仕上げ」などがあります。それぞれの特徴を理解した上で、ご自宅に最適な仕上げ方法を選びましょう。-# オイル仕上げとの違いオイル仕上げは、木材にオイルを染み込ませることで、木材本来の風合いや美しさを引き出す仕上げ方法です。これは「OF」仕上げと共通する点です。どちらも、木材が持つ自然な素材感を活かせるため、温かみのある空間作りに最適です。しかし、オイル仕上げは木材表面に塗膜を作らないため、「OF」仕上げに比べて色の深みや重厚感に欠ける点が異なります。また、耐水性や耐久性も「OF」仕上げに比べて劣るため、定期的なメンテナンスが必要となります。-# ワックス仕上げとの違いワックス仕上げは、木材の表面にワックスを塗布することで、美しい光沢と優れた保護効果を与える仕上げ方法です。水や汚れを弾く効果が高いため、床材など、耐久性が求められる箇所によく用いられます。しかし、ワックスは塗膜を形成するため、「OF」仕上げのような木材の呼吸を妨げない自然な仕上がりにはなりません。また、経年変化による色合いの変化も楽しめない点が、「OF」仕上げとは異なります。

まとめ

– まとめ

「OF」仕上げは、木材本来の風合いを最大限に活かしながら、個性的な空間を演出できる魅力的な塗装方法です。従来の塗装のように木材の表面を覆い隠すのではなく、木部にオイルを染み込ませることで、木材の持つ自然な色ムラや木目を際立たせることができます。

この仕上げ方法の最大の特徴は、木材の種類や状態、塗布するオイルの種類や量によって、一つとして同じものができないという点にあります。まるで芸術作品のように、世界に一つだけの表情を楽しむことができます。そのため、既製品にはない、オリジナリティー溢れる空間作りを望む方におすすめです。

また、「OF」仕上げは、深みのある色合いと独特の質感が魅力です。木材の経年変化とともに、味わいを増していく点も大きな特徴と言えるでしょう。新築の住宅はもちろん、リフォームにも最適です。既存の家具や建具に施せば、まるでアンティークのような重厚感を出すことも可能です。

自分だけの特別な空間作りに挑戦したい方は、「OF」仕上げを検討してみてはいかがでしょうか。きっと、満足のいく空間になるでしょう。