快適なキッチンを実現!同時給排気型レンジフードのススメ
リフォームについて知りたい
先生、リフォームのチラシで『同時給排気型レンジフード』っていう言葉を見たんだけど、どういうものか教えてください。
リフォーム専門家
良い質問だね!最近の住宅は気密性が高くて、換気扇を使うと部屋の空気が不足してしまうことがあるんだ。それで、ドアの隙間からピューピュー風が鳴ったり、換気扇の力が弱まったりする問題が起きるんだね。
リフォームについて知りたい
ああ、そういえばこの前、お風呂の換気扇をつけたままにしたら、台所のドアが重くなった気がした!
リフォーム専門家
まさにその通り!『同時給排気型レンジフード』は、汚れた空気を外に出すのと同時に、外の新鮮な空気を取り入れる機能が付いているので、そういった問題を防ぐことができるんだよ。
同時給排気型レンジフードとは。
台所の換気扇を新しくする時に耳にする『同時給排気型レンジフード』は、料理の煙を外に逃がすと同時に、外から新鮮な空気を取り入れる仕組みの換気扇です。煙を排出する力が強い換気扇の場合、家の気圧が下がり、ドアが開けにくくなったり、隙間風や騒音が発生することがあります。このタイプの換気扇は、そうした問題を解決するために開発されました。
換気の悩みを解決!
台所で食事の準備をしていると、どうしても出てきてしまうのが煙や匂い、そして湿気です。これらの問題を解消してくれるのがレンジフードですが、従来型のレンジフードでは、換気扇を強くした時に、ドアや窓の隙間から風が入ってきてうるさかったり、反対にドアが開けづらくなったりするといった経験をした人もいるのではないでしょうか?これは、レンジフードが部屋の中の空気を外に出すことで、部屋の中が空気が薄くなった状態になり、外から空気を取り込もうとするために起こります。
このような問題を解決するのが、同時給排気型レンジフードです。
同時給排気型レンジフードは、その名の通り、室内の空気を外に排出すると同時に、外から新鮮な空気を取り込みます。これにより、室内が負圧になることを防ぎ、風が入ってくることによる騒音やドアの開閉のしづらさを解消することができます。
さらに、同時給排気型レンジフードには、熱交換機能が搭載されているものもあります。熱交換機能とは、室内の空気を排出する際に、その熱を利用して、外から取り込む空気を暖めたり冷やしたりする機能です。この機能により、冬は暖房効率がアップし、夏は冷房効率がアップします。
このように、同時給排気型レンジフードは、従来型のレンジフードが抱えていた問題を解決するだけでなく、より快適な室内環境を実現してくれる製品です。
レンジフードの種類 | 特徴 | メリット |
---|---|---|
従来型レンジフード | 部屋の中の空気を外に排出する | – |
同時給排気型レンジフード |
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同時給排気とは?
– 同時給排気とは?同時給排気とは、その名の通り、室内の空気を排気すると同時に、外から新鮮な空気を取り込む換気システムのことです。住宅設備の中でも、特にレンジフードで採用されている方式として知られています。従来型のレンジフードは、室内の空気を排気するだけの機能しか備えていませんでした。そのため、キッチンで火を使うと、室内の空気が減ってしまい、部屋全体の気圧が下がる「負圧」という状態が発生していました。この負圧が原因で、様々な問題が起こることがありました。例えば、キッチンの換気扇以外の場所から空気が流れ込んでくる隙間風や、ドアが開きにくくなる、騒音が発生するといった現象です。これらの問題を解決するために開発されたのが、同時給排気型のレンジフードです。このタイプのレンジフードは、排気と同時に外気を給気することで、キッチン内の負圧を軽減し、隙間風や騒音の発生などを抑制します。さらに、外気を給気することで、室内の空気を効率的に換気することができ、常に新鮮な状態に保つことが可能です。また、室内の温度や湿度の変化を抑える効果も期待できます。このように、同時給排気は、快適で健康的な室内環境を実現するための有効な手段と言えるでしょう。
項目 | 説明 |
---|---|
同時給排気とは | 室内の空気を排気すると同時に、外から新鮮な空気を取り込む換気システム |
従来型のレンジフードの問題点 | 室内の空気を排気するだけで、キッチンが負圧状態になり、隙間風やドアが開きにくくなるなどの問題が発生 |
同時給排気型レンジフードのメリット | – 排気と同時に外気を給気することで、キッチン内の負圧を軽減 – 隙間風や騒音の発生などを抑制 – 室内の空気を効率的に換気し、常に新鮮な状態に保つ – 室内の温度や湿度の変化を抑える |
快適性と省エネ効果
– 快適性と省エネ効果キッチンは、家族の食事を作る大切な場所であると同時に、リビングやダイニングとつながるオープンな間取りも増えています。そのため、キッチンを快適な空間に保つことは、家全体の居心地の良さにもつながります。従来型のレンジフードは、調理中に発生する煙やニオイ、蒸気を強力に排出してくれますが、冬場になると、室内の暖かい空気まで一緒に排気してしまうという側面がありました。せっかく暖房で温めた部屋でも、レンジフードを使うたびに暖かい空気が外に逃げてしまい、暖房効率が低下してしまうのは悩ましい問題でした。しかし、同時給排気型のレンジフードは、従来型のレンジフードが抱えていたこの問題を解決する画期的なシステムです。同時給排気型レンジフードは、屋外から新鮮な空気を取り込みながら、室内の空気を排気するという仕組みになっています。外気を給気する際に、レンジフード内部に設置された熱交換器を通過させることで、排気の熱を外気に逃がさず、室内に供給することができます。つまり、冬場は暖房で温めた空気を逃がさず、夏場は涼しい室内温度を保つことができるため、一年を通して快適なキッチンを実現できるのです。光熱費の高騰が続く中、省エネは家計にとって重要な課題です。同時給排気型レンジフードは、暖房効率と冷房効率の両方を向上させることで、エネルギー消費量を抑え、省エネにも大きく貢献します。快適なキッチンを実現しながら、家計にも環境にも優しい選択と言えるでしょう。
項目 | 従来型のレンジフード | 同時給排気型レンジフード |
---|---|---|
排気方法 | 室内の空気のみを排気 | 屋外から新鮮な空気を取り込みながら室内の空気を排気 |
メリット | 調理中の煙やニオイ、蒸気を強力に排出 | – 室内の暖かい空気は外に逃がさない – 外気を給気する際に熱交換器を通過させることで、排気の熱を外気に逃がさず、室内に供給 – 暖房効率と冷房効率の向上 – エネルギー消費量を抑え、省エネに貢献 |
デメリット | 冬場、室内の暖かい空気まで一緒に排気してしまう | – |
設置の注意点
– 設置の注意点
同時給排気型のレンジフードは、従来型と比べて設置に注意すべき点がいくつかあります。
まず、同時給排気型レンジフードは、外気を吸込み、室内の汚れた空気を排出するために、外壁に面した場所に設置する必要があります。そのため、キッチンの構造によっては、設置場所が限られる場合があり、設置場所の選定には注意が必要です。
また、同時給排気型レンジフードは、給気ダクトの設置工事が別途必要となります。この給気ダクトを通じて、外から新鮮な空気を取り込む仕組みとなっています。そのため、従来型のレンジフードに比べて、設置費用が高くなる傾向があります。
しかし、同時給排気型レンジフードは、従来型に比べて、換気効率が高く、室内の温度変化が少ないため、快適な室内環境を保つことができます。また、省エネ効果も期待できます。初期費用はかかりますが、快適性や省エネ効果を考えると、長い目で見た場合のコストパフォーマンスは高くなると言えます。
項目 | 内容 |
---|---|
設置場所 | 外壁に面した場所である必要がある |
給気ダクト | 別途設置工事が必要 |
設置費用 | 従来型より高くなる傾向 |
メリット | 換気効率が高く、室内の温度変化が少ない 快適な室内環境を保つことができる 省エネ効果も期待できる |
コストパフォーマンス | 初期費用はかかるが、長い目で見た場合は高くなる |
まとめ
– まとめ
キッチンの換気扇といえば、従来型のプロペラ式が一般的でしたが、近年では、同時給排気型レンジフードが注目を集めています。従来型は、室内の空気を強制的に屋外に排出する仕組みのため、冬場は部屋が冷えやすく、夏場は冷房効率が落ちるなどのデメリットがありました。また、キッチンだけでなく家全体の気圧が下がることで、浴室やトイレなど、他の場所から湿気を含んだ空気が入り込みやすいという問題もありました。
同時給排気型レンジフードは、屋外から新鮮な空気を取り入れながら、調理で発生した油煙や臭いを効率的に排出するため、従来型の抱えていた問題点を解決することができます。室内の温度変化を抑え、快適な室温を保ちやすくなるだけでなく、冷暖房効率の向上による省エネ効果も期待できます。さらに、家全体の換気効率を高めることで、カビや結露の発生を抑え、健康的な住環境を実現できます。
導入費用は従来型に比べて高額になるものの、快適性、省エネ効果、健康面への配慮など、得られるメリットは非常に大きいです。これからキッチンリフォームを検討されている方は、ぜひ同時給排気型レンジフードの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
項目 | 従来型レンジフード | 同時給排気型レンジフード |
---|---|---|
換気方式 | 強制排気 | 同時給排気 |
メリット | – 安価 – 設置が容易 | – 室温の変化が少ない – 冷暖房効率が良い – 家全体の換気効率向上 – カビや結露の発生抑制 |
デメリット | – 冬場は部屋が冷えやすい – 夏場は冷房効率が落ちる – 家全体の気圧が下がり、湿気を含んだ空気が入り込みやすい | – 導入費用が高い |