マンションの間取りで見る「開放廊下」：メリット・デメリット

マンションの間取りで見る「開放廊下」：メリット・デメリット

リフォームについて知りたい

「開放廊下」って、どんな廊下のことを言うんですか？

リフォーム専門家

マンションとかで、廊下の片側にお部屋の玄関が並んでいて、反対側が外に向かって開いてる廊下のことだよ。イメージできるかな？

リフォームについて知りたい

ああ、なんとなく分かります。マンションのベランダみたいな感じですか？

リフォーム専門家

そうだね、ベランダと似てる部分もあるね。違う点は、ベランダは各部屋に繋がっているけど、開放廊下はみんなが通るところで、外と繋がっているところだね。

開放廊下とは

– 開放廊下とは集合住宅の廊下にはいくつかの種類がありますが、その中に「開放廊下」と呼ばれるものがあります。これは、建物の片側に住戸の玄関が並び、反対側が屋外に面している廊下のことを指します。マンションの構造をイメージする際に、一階部分に駐車場があり、その上の階に外気に触れられる廊下を挟んで部屋が並んでいる様子を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。それがまさに開放廊下です。開放廊下は、外気に直接触れるため、風通しが良く、明るいことが特徴です。また、窓の外の景色を楽しむこともできます。日当たりが良く、洗濯物を干すのにも適しています。さらに、廊下部分が外部空間となるため、各住戸の独立性が高く、プライバシーが保たれやすいというメリットもあります。一方で、開放廊下は、天候の影響を受けやすいというデメリットもあります。雨や風の強い日には、廊下を歩く際に注意が必要です。また、冬場は冷え込みが厳しくなる場合もあります。防犯面では、外部からの侵入経路となりやすいため、セキュリティ対策が重要となります。最近では、これらのデメリットを改善するために、屋根や壁を設置して、半屋外のような空間にするなど、様々な工夫が凝らされた開放廊下も登場しています。

開放廊下のメリット

– 開放廊下のメリット

マンションを選ぶ際、間取りや設備と同じくらい重要なのが、廊下の種類です。
マンションの廊下には、大きく分けて内廊下と開放廊下の2種類があります。
開放廊下とは、片側が壁ではなく、外に面した廊下のことを指します。
一見すると開放廊下は廊下が外部に面しているため、防犯面で不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、開放廊下には、数多くのメリットが存在します。

開放廊下の最大のメリットは、その名の通り、圧倒的な開放感です。
一般的なマンションの廊下は、両側に部屋が並んでいるため、どうしても閉鎖的な空間になりがちです。
一方、開放廊下は片側が屋外に面しているため、たとえ廊下の幅が狭くても、圧迫感を感じにくく、広々とした印象を与えます。

また、開放廊下は、採光面でも優れています。
日中は自然光がふんだんに差し込むため、明るく開放的な空間になることが多いです。
電気をつける必要がないため、電気代の節約にもつながります。
さらに、風通しも良いため、カビや湿気の発生を抑えられるという点も大きなメリットと言えるでしょう。
じめじめとした梅雨の時期でも、快適に過ごすことができます。

開放廊下は、このように多くのメリットを持つ反面、防犯面やプライバシー面でデメリットがあることも事実です。
しかし、最近では、オートロックシステムや防犯カメラの設置、また、視線を遮る工夫を凝らすなど、防犯対策に力を入れているマンションも増えています。
マンション選びの際には、開放廊下のメリットとデメリットをよく理解した上で、検討することをおすすめします。

開放廊下のデメリット

開放廊下は、明るく開放的な空間になるという魅力がありますが、同時にいくつか注意すべき点も存在します。

まず、防犯面での不安が挙げられます。外部から住戸が直接見えてしまうため、いつ誰が見ているか分からないという不安感があります。これは、特に一人暮らしの方や小さなお子様がいるご家庭にとって、大きな心配事と言えるでしょう。また、外部からの侵入経路としても利用されやすいため、空き巣などの被害に遭うリスクが高まる可能性も否定できません。

次に、プライバシーの確保が難しいという問題があります。常に外部からの視線を意識しなければならないため、カーテンを閉め切ったまま生活せざるを得ないケースも出てきます。これは、せっかくの開放的な空間を十分に活かせないだけでなく、日々の生活に息苦しさを感じさせてしまう可能性も孕んでいます。

さらに、天候の影響を受けやすいという点も考慮しなければなりません。雨の日は廊下部分が濡れて滑りやすくなり、転倒などの事故に繋がる危険性があります。また、強風時は砂埃やゴミが舞い込みやすく、洗濯物が汚れてしまうといった問題も発生します。加えて、冬場は冷たい風が吹き込みやすく、夏場は日差しが直接入り込むため、室内の温度調節が難しくなることも考えられます。

開放廊下とその他の廊下

– 開放廊下とその他の廊下マンションの廊下には、大きく分けて「開放廊下」と「内廊下」の二種類があります。開放廊下は、文字通り外気に開放された廊下のことを指します。「外廊下」や「片廊下」と呼ばれることもあります。これらの呼び名は、開放廊下が屋外に面していることや、廊下の一方だけに住戸が面しているという特徴を表しています。一方、内廊下は、建物内部に設置された廊下のことを指します。開放廊下とは対照的に、三方を壁に囲まれているため、外部からの視線を遮断できるというメリットがあります。そのため、セキュリティやプライバシーの面で安心感があり、特に女性や一人暮らしの方に人気があります。また、雨や風、寒さなどの天候に左右されることなく、快適に通行できるという点も大きな魅力です。しかし、内廊下には、開放廊下に比べて建築コストが高くなるというデメリットがあります。これは、内廊下の場合、建物の構造上、より多くの柱や壁が必要となるためです。そのため、内廊下を採用したマンションは、家賃や管理費が高くなる傾向があります。どちらの廊下にもメリット・デメリットがあります。マンション選びの際には、それぞれの特性を理解した上で、自分のライフスタイルや価値観に合った方を選択することが大切です。

開放廊下における工夫

住宅の顔とも言える玄関へと続く開放廊下は、明るく開放的な雰囲気を演出してくれる一方で、防犯性やプライバシー、天候の影響を受けやすいといった課題も抱えています。しかし近年では、これらのデメリットを解消し、より快適に暮らせるよう、様々な工夫が凝らされるようになってきました。

まずセキュリティ面では、防犯カメラやセンサーライトの設置が進んでいます。人の動きを感知して自動で点灯するセンサーライトは、夜間でも明るく廊下を照らし出し、犯罪抑止効果を高めます。また、オートロックシステムの導入も増えており、不審者の侵入を防ぐとともに、居住者に安心感を与えています。

プライバシー保護の観点からは、廊下側に面した窓への工夫が見られます。繊細な模様が施された格子を取り付けることで、外部からの視線を遮りつつ、光と風を取り入れることができます。また、すりガラス調のフィルムを貼ることで、外から室内を見えにくくする効果も期待できます。

さらに、天候の影響を軽減するために、屋根付きの廊下を採用するマンションも増えています。屋根があることで、雨の日でも濡れずに洗濯物を取り込むことができたり、強い日差しを遮ることができるなど、居住者の快適性が向上します。また、風雨の影響を和らげるために、廊下の一部をガラス張りの壁で囲うなど、デザイン性と機能性を両立させた工夫も取り入れられています。