専属専任媒介契約：メリット・デメリットを徹底解説

投資初心者

先生、「専属専任媒介契約」って、他の不動産会社に頼んじゃダメで、自分で相手も見つけちゃダメなんですよね？それって不便じゃないですか？

投資研究者

確かに一見不便そうに見えるよね。でも、その分、不動産会社は専属専任媒介契約の物件を売却するために、他の契約よりも力を入れてくれるんだ。

投資初心者

なるほど。具体的にどう違うんですか？

投資研究者

例えば、広告をたくさん出したり、他の不動産会社にも情報を共有して、より多くの人の目に触れるようにしてくれるんだ。だから、早く売却できる可能性が高くなるんだよ。

専属専任媒介契約とは？

不動産を売却する際、誰もが耳にする「媒介契約」。その中でも「専属専任媒介契約」は、売主が一つの不動産会社だけに物件の販売を依頼する契約形態を指します。これは、一般的に知られる「一般媒介契約」と異なり、売主にとって大きなメリットがある一方、注意すべき点も存在します。

メリット1：売却活動に集中できる

専属専任媒介契約を結ぶ大きなメリットの一つに、売主様が売却活動に集中できる点が挙げられます。不動産会社は、専属専任媒介契約を締結した物件に対し、他の不動産会社と協力して販売活動を行う「一般媒介契約」と異なり、販売活動を一手に引き受けます。そのため、売主様ご自身で複数の不動産会社に連絡を取ったり、物件情報の提供や内覧の手配などを行う必要がありません。時間や手間を大幅に削減できるため、忙しい方でも安心して売却活動を進めることができます。

メリット2：早期売却の可能性が高まる

専属専任媒介契約を結ぶことで、不動産会社は集中的にあなたの物件の売却活動に取り組んでくれます。一般媒介契約と異なり、他の不動産会社に情報を公開する必要がないため、専任の担当者が責任を持って、積極的に購入希望者を探し、内覧や広告活動を行います。このような密度の濃い販売活動は、早期売却の可能性を高めることに繋がります。

デメリット1：仲介業者の変更が難しい

専属専任媒介契約を結ぶと、契約期間中は他の不動産会社に仲介を依頼することができません。また、自分で買主を見つけても、契約した不動産会社を通さなければ売買契約を結ぶことができません。
もし、最初に契約した不動産会社との相性が悪かったり、対応に不満を感じたりしても、契約期間中は簡単に変更することができません。
契約前に、契約期間や解除に関する条件をよく確認しておくことが重要です。

デメリット2：自由に取引できない

専属専任媒介契約は、売主にとって必ずしも都合の良いことばかりではありません。大きなデメリットの一つとして挙げられるのが、売主の自由な取引が制限される点です。

この契約では、他の不動産会社に仲介を依頼することができません。また、自分で買主を見つけて直接売買契約を結ぶこともできません。もし、契約期間中に売主が独自に見つけた買主と取引したい場合は、仲介している不動産会社に承諾を得る必要があります。承諾を得られなかった場合、取引はできません。

さらに、契約期間中は、売主は不動産会社に仲介手数料を支払う義務があります。たとえ、売主が自分で買主を見つけても、です。これは、売主にとって大きな負担となる可能性があります。